5月も後半になり、あれよあれよと2024年も過ぎてゆく。
少し前のおはなし。
時はゴールデンウィーク明けの世間が平常に動き出した日、
noteの友、奈良好きつきふねさんとの半年ぶりの再会@奈良。
今回はどんなご予定?といったやり取りで
つ「當麻寺で写仏を一緒にやりませんか?」
雲「やりまーす!」
たいがいものごとをあまり深く考えません・・・
誘われたら乗るタイプ。
しかし・・・そういえばnote写仏部のお誘いには乗らなかったな〜
うまく説明できないが、写仏、写経へはちょっと特別な思いがありますのでね。
ただ、写仏をやらない、というわけではないのです。
ということでシナノからお越しのつきふねさんと、橿原神宮前の駅で待ち合わせて
近鉄南大阪線にて當麻寺駅へ。
駅で見覚えのある黒いバックパック。
華奢な背中のほとんどを覆っているような・・・・笑
「お久しぶり〜!」
のどかなローカル線に揺られながらおしゃべりしてると當麻駅。
當麻寺でまずは本堂、金堂、講堂を見学。
何度来ても大らかに迎え入れてくれる印象が強いお寺。
當麻寺の四天王像に我々の仏像談議に花が咲く。
「かっこいいね〜」
「衣がちょっとかわってるね〜」
「異国の雰囲気がしますね〜」
そして本題の写仏へ。
當麻寺塔頭 中之坊
ここで長いですが、中将姫と當麻寺のお話を記録しておきます。
中将姫さまと當麻寺曼荼羅
実際どうやって織り上げたのか、とても興味があります。
あの規模の織物をどんな織機で・・・
そんな中将姫さま縁の場所で写仏や写経体験ができるとのこと。
受付すると建物の奥へ奥へと案内され、途中で写仏する仏様を選ばせていただく。
奥の奥の広々とした写仏道場で二人のみ。
お線香の薫りと静寂と時折カエルの鳴き声が聞こえる中で
ひたすら仏様の線を追うということに集中できました。
ワタシが写させて頂いたのは、勢至菩薩さま
あまり深く考えず選びました。
出来上がりは、線はガタガタ、しかもなぞっているのにはみ出ている・・・
惨憺たるもの。
描かれている線の上をなぞったり、写経でもなぞりの用紙は苦手です。
なぜか線を外れたくなる・・・
これは性格ですかね?
敷かれたライン、道をあえて外れる・・・人生そのもの笑
そして心の乱れ?!
全てが線に出てましたわ。
スピードだけはあります、せっかちなんでね。
最後に額の白毫を書き入れ筆を置いてお隣を見ると、静かに真剣に集中する方。
すると
つ「ちゃんと写仏をしている証拠写真を撮ってください」
ということで写仏部の皆さまに証拠写真をパチリ。
そちらは彼女の記事の方で。
こちらではシルエットのつきふねさん。
そしてそ〜っと席を離れ、お庭に向かって置いてある机と椅子に移動し
ぼけーっとお庭を眺めたり、天井絵を眺めたりしてお待ちしました。
つ「終わりました〜」という声に、覗きに行くと
とてもとてもキレイに描かれた仏さま(導き観音さま)でした。
やはり性格が出ます。笑
しばらく道場でのんびりしていると
向こうの方で・・・・足が・・・
そう、とても多彩な天井絵でひとつひとつ見ていると面白いものでした。
さて、そろそろ出ますかと、筆を洗い片付けをして迷路のような廊下を戻る。
お庭を散策。
若葉がイキイキと生い茂る。
お庭を歩き、今回の當麻寺詣では終了。
初めて体験する写仏。
写経とは全く違い、筆で線を描くというのがとても難しいことがわかりました。
これまた奥が深そうです。
今は字に夢中なので、その修行をしっかりしたいと思いました。
今回も貴重な体験をご一緒させていただき、つきふねさんには感謝!
奈良をこよなく愛するシナノの方とヤマトの青葉の道を歩いた。
おまけ
當麻寺から少し北に行ったところにある石光寺に中将姫の染の井がある。
昨年の秋に訪れていたが、記事はお蔵入り・・・
ならまちにある中将姫誕生の地
奈良に導かれた不思議なご縁は、五色の蓮の糸のごとく繋がり広がる・・・