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徒然雲 黄鶯睍睆(うぐいすなく)

まだまだ寒い日が続き

数日前、雪が舞う日もありました。


トラックのタンクに積もった雪

青空と雲



寒くて雪が降る日があっても、春が近いことをあちらこちらで目に入ります。

近所の雪柳の枝に蕾がどんどん増え、膨らんできているのを見て

もうすぐ春だわ〜


雪柳



本日はゆったり休日を過ごすことに。

買い物がてらの寄り道。


まず、只今絶賛マイブーム中の酒粕を調達に近くの酒蔵へ。

せっかくなので、奈良の醸造元の酒粕比べをしてみたいと思いましてね。

先日は三輪の今西酒造、今回は橿原の喜多酒造。

喜多酒造、こちらも老舗です。






創業享保三年(1718年)



へぇ〜



どんと1キロ購入




近くに和菓子屋さんがあるので、久々に寄ってみることに。


橿原考古学博物館を通り過ぎた先にあるそのお店の向かい側に

気になる建物が・・・ちょっと覗いてみると。






とても立派な佇まいで、そういえば以前ここが博物館かと思い入ろうとしたら
「博物館は隣」と作業の方に言われた記憶。

なんだろう?





和菓子屋さんのご主人にお聞きすると

「図書館だった」とのこと


先程調べたら

橿原文庫

昭和15 (1940)年は、皇紀二千六百年に当たり、奉祝記念事業が全国各地で行われた。旧橿原図書館 の前身である橿原文庫は、その記念事業で造られた 。
檀原道場の関連施設として開設された。

昭和45 (1970)年4月に橿原文庫は「奈良県立橿原図書館」と改称。この年、館内に「万葉文庫」を 設け、 「万葉研究会」が発足している。

奈良県立図書情報館報より

当時は県南部東部地域に図書館が少なく、各地をめぐって本を貸し出す「巡回文庫」を実施しており、地域館としての役割を果たしていたとのこと。

平成17年3月に閉館後は、橿原文庫時代からの蔵書約9万冊は県立図書情報館に引き継がれたのでした。


現在は橿原考古学研究所が管理していて、資料の保管などに使用しているようだが・・・
管理環境(設備)はあまりよくないようなので、ほとんど機能していない様子。

物置状態?

もったいない!

とてもいい建造物で、もっといい活用方法があるでしょうに!


これが橿原市の残念なところなのですよ・・・ブツブツ







ということで?! お隣の橿原考古学研究所附属博物館も寄り道。




特別展示(陳列)は二上山のサヌカイトをフィーチャーしたものでした。

はい、お馴染みの二上山でございます!

古墳時代は、この地域から採掘された石が運ばれ古墳造営に使用されたが

その遥か以前の石器時代では、サヌカイトが採れ石器造りが盛んな土地だった。

この内容はこちらの博物館の常設展示でもよく観ていた。











サヌカイト



50年前、二上山に魅せられた若き研究者(同志社大学の)たちが
サヌカイト原産地遺跡の解明に挑んだ
報告書
『ふたがみ』




常設展示室の
サヌカイトの切れ味
証明
キレッキレ




サヌカイト・・讃岐岩(さぬきがん)からの名称ということ、知らなかった!

明治政府に招かれ、日本各地の地質を調査したドイツ人地質学者ハインリヒ・エドムント・ナウマンが讃岐岩を本国に持ち帰り、知人のバインシェンクが研究して
命名したものである

とwikiさんが教えてくれた。

へぇ〜

石好きといいながら、何にも知らないのでした。

これ、もしも二上山の石を持ち帰って・・・

ナラカイト と命名されていたかも?笑




そんなこんなの石を学んだ、ワタシの休日でした。





黄鶯睍睆 (鶯が山里で鳴き始める)候。

まだ声は聞こえないが、うぐいす餅でもいただいて春を感じましょう。

先に買ってウロウロしたので・・・すっかり変形。


色だけ鶯
なんとつぶあん!



抹茶と一緒に
泡大きめですが・・・
美味しく点てられました






雲の向こうの



夕焼け小焼けで帰る
カラス
カァーカァー





春が待ち遠しいが、冬が終わるのも寂しいような・・・

でもやっぱり春はいい。


それまであと少し、寒さを味わっておきます。





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kumokichi
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