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2024年11月15日 相場日記

相場概況

  • 株式は下落:パウエル議長は経済が好調に推移していると述べ、利下げを急ぐ必要がない考えを示唆しました。株式相場は選挙後、トランプ氏の政策計画が企業利益の伸びを支えるとの楽観から力強く上昇していたが、その勢いは失われました。

  • 金利は上昇:パウエル議長の発言によって上昇しました。労働市場が悪化しない限り、市場が望む一連の利下げは実現しないことを思い起こさせました。

  • 金は反落:パウエル議長の発言による金利の上昇により後半に下落しました。

  • 原油は続伸:国際エネルギー機関(IEA)が供給過剰の見通しを示す一方、米ガソリン在庫の大幅な減少が相場を支援しました。

  • 仮想通貨は下落:ビットコインは、トランプ前大統領の勝利を受けて急騰し、一時9万ドルを突破する新高値を記録しました。トランプ氏が仮想通貨産業への支持を表明し、米国を「ビットコインのスーパーパワー」にすると約束したことが好感されました。市場では、SECの規制緩和期待も相場を押し上げる要因となっています。しかし、その後は下落しました。

通貨強弱

  • ドルは上昇:金利につれ高となり、12月利下げの織り込みが後退しました。

ファンダメンタルズ

PPI

10月の米生産者物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇し、エコノミストの予想と一致しました。前年同月比では2.4%上昇し、9月の1.9%から加速しています。食品とエネルギーを除いたコアPPIは前月比0.3%、前年同月比では3.1%の上昇を示しました。これはポートフォリオ運用サービス費など、PCE価格指数に影響を与える項目が押し上げたためです。PPIの発表後、一部エコノミストはPCEコア価格指数の予想を前月比0.3%上昇に引き上げており、これは年率ベースで米金融当局のインフレ目標を上回る水準を示唆します。企業が関税リスクを考慮したサプライチェーン管理を行う中で、今後PPIデータは変動が大きくなる可能性が指摘されています。

米新規失業保険申請件数

先週の米新規失業保険申請件数は前週比4000件減の21万7000件となり、予想を下回る結果となりました。これは5月以来の低水準であり、4週移動平均も22万1000件と減少しています。この統計はハリケーンやストライキの影響を経て、労働市場の安定を示唆しています。失業保険の継続受給者数も前週から減少し、労働需要の健全さが確認されましたが、ボーイングや日産自動車による人員削減計画により、年明けには申請件数の増加が予想されるとの見解もあります。

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