南座「歌舞伎鑑賞教室」
こんにちは!
京都南座へ「歌舞伎鑑賞教室>」へ行ってきました。
通常の歌舞伎のお芝居でなく、歌舞伎の見方や言葉の説明などの開設を受けて、その後舞踊義経千本桜の「吉野山」という作品を観劇するというものです。
鑑賞教室というものなので、中学生の団体さんや教育関係者の団体の方々など、普段の歌舞伎の公演ではあまりお見受けしあい方々が大勢いらっしゃいました。
ですので、いつもとは少し違った雰囲気の中での開催です。
第一部 解説「歌舞伎のいろは」では、狂言師の茂山逸平さんが解説され、歌舞伎と狂言の違いなどを楽しくお話しされ、笑いが絶えませんでした。
歌舞伎での女形と狂言との女形ではかなり姿や声の出し方まで違い、こんなにも違うものなのかと感心したり、狂言での表現方法がコミカルなため劇場中が大笑いです。
歌舞伎は男役も女役でも必ず化粧をしますが、狂言は化粧しないって知ってましたか?
声も歌舞伎の女形は女性の声に近づけるために裏声を使ったりするそうですが、狂言では地声のままだそうです。
同じ伝統芸能であっても、表現方法は全然違うんですね。
花道やセリの説明を聞いて、初めて知ったこともありました。
花道では、役者さんが出入りするカーテンのような幕を引いた時に音がするのですが、それも意味があったです。
それは、お客さんは舞台に向かって座っているのでいつ役者さんが花道から登場するのかわからないため、その音で役者さんが出てくるのを教えるんだそうです。
毎回観劇の際に、なぜあんなに大きな音を出すんだろうと思っていたんですが、そんな意味があったとは知りませんでした。
セリにも実は意味があるそうなんです。
セリとは、花道に畳一畳ほどの上がり下がりする部分のところで、そこからも役者さんが登場したり退場したりするのです。
でもそこから出入りするのは役柄として、人間ではないというのです。
例えば幽霊だったり動物だったりなんだそうです。
なんども歌舞伎の舞台を観ているのに、そんなこと全然知りませんでした。
本当に鑑賞教室に行って良かったです。
茂山逸平さんはテレビドラマなどで拝見したことはあったのでお顔とお名前は存じていましたが、こんなに楽しい方とはしりませんでした。
解説もコミカルでわかりやすく、きっと中学生にもちょっとは伝わっているんじゃないかなとういう感じです。
お話もとても上手で、一度狂言を観てみたいなという思いです。
第二部 舞踊 義経千本桜「吉野山」では、佐藤忠信実は源九郎狐役の上村吉太朗さんと静御前役の片岡千壽さんの踊りがとても素敵でした。
でも実は、舞踊を観るのは少し苦手なので少しウトウトと睡魔との戦いです。
やはり、お芝居の方が楽しいので、次回はお芝居が観たいな~と思います。
高校生の頃、一度歌舞伎を観たことがあったのをおぼろげに覚えていました。
今考えると、歌舞伎鑑賞教室だったと思います。
今回と同じように最初に解説を聞き、その後歌舞伎をみたなと漠然と思い出しました。
その記憶があったので、いつかは本当の歌舞伎を観たいと思っていたので、誘ってもらった時はとてもうれしかったです。
コロナになる前は関西でも歌舞伎の公演が多くありましたが、コロナになってからはほとんど公演がなくなってしまってます。
大阪松竹座の7月の公演と京都南座の12月の顔見世興行ぐらいです。
今年は京都南座で3月花形歌舞伎と今回の歌舞伎鑑賞教室があったので、ウキウキと出かけました。
早くコロナが終息し、関西でももっと多くの歌舞伎やお芝居の舞台が観ることが出来ればうれしいです。
来年もこの「歌舞伎鑑賞教室」を5月に開催される予定だそうなので、興味のある方は1年後ではありますが、参加されてはいかがでしょうか?
解説してもらうと、少し舞台の見方が変わりますよ。
さあ、次はいつ歌舞伎を観に行けるかな?
今度は今回解説してもらったところを覚えておいて、注目してみたいと思います。