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清-note(幼児教室の現場から)

幼児教室の先生をしています。じっさいにお受験を指導してきた立場から、お若いご両親に知っていただきたいことやお受験への取り組みかたなどをわかりやすくお伝えしていくマガジンです。週に…
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#幼児教室

はじめての切符

この仕事をしていると立派な車を見る機会がたくさんあります。お教室が終わり、こどもたちが帰る時間帯がそれで、お迎えにきたご両親の乗用車がお教室の前の通りに文字通り列をなすことになります。その大半がSUVやステーションワゴンといった大型車で、まさに色とりどり、外装はぴかぴか、さながら車の見本市のようです。きっと利便性やお子さまが移動中でもリラックスしてすごすことができるようにと考えられてのことでしょう。とくに小さなお子さまをお持ちのご家庭ほど、お乗りの車をより大きく、多目的なもの

おけいこは子育てではない

面接練習をしていて「これまでに子育てでがんばってきたことはなんですか?」という質問に対し、お母さまの中には自信満々で、 「三歳の頃から毎日ピアノを続けています。レッスンは一度も休んだことはありません。先日のコンクールでは入賞を果たし、拍手喝采を受けました」 とお答えになる方がいます。そんなとき、わたしはこう訊ねます。 「それって、がんばったのはお子さん本人とピアノの先生ですよね? お母さまは何をしてたんですか?」 まあ、いじわるな指摘なのですが、この方に限らず、おけい

子の成長速度≫≫≫親の成長速度

「お受験は親で決まる」と前項で書きました。 こういうことを申し上げると、「じゃあこどもはどうなんだ。お受験をするのに子どもの学力やレベルは関係ないのか」という疑問を抱く方もおられるかもしれません。 結論から言うと、そうした問いに対してぼくは、「関係ないわけじゃないけど、こどもはすぐ伸びます」とお答えします。 じっさいこの年頃のお子さまの成長スピードは尋常ではありません。いわゆる「幼児期」と呼ばれる4歳~6歳の時期は心身共に人生でいちばん成長する時期と言っても過言ではあり