後ろの扉、閉まってる?〜前進しかない状態をつくる〜
これは恩師から言われた言葉だ。
求める結果に向けて退路を絶ってるか?という意味だ。
あらゆる業界で成功者と呼ばれる人が実行していることだと思う。
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学生の頃、自転車で旅をするサークルに入っていた。春と夏の長期休みは大体1ヶ月以上はチャリ旅をしていた。
3年間の夏と春の休みで日本を一周する形で、
夏は東北、北海道、信州、
春は九州、南紀、四国を周る。
各合宿は約2週間。全体のペースについけるようにその前2週間は前走と言って、足をしっかり鍛えるための旅をしていた。
走行距離は1日平均で80kmくらい。長くて130kmくらいだったかな。多い時は3,000mとかの山に登るので、アップダウンがあることも含めて、その時の各班でコースがきっちり決められている。その上で五万分の一図で等高線を読み、当日の距離、アップダウンは細かく把握。またどこの観光地に行くか、買い出し、風呂やキャンプの場所もしっかり決め、旅のしおりなるものをみんなで作り、旅はスタートする。
毎日キャンプをするため、テント、鍋、飯盒を積載しつつ、当たり前だが洋服などの日用品と工具なども含め、約20kgほどの荷物を積んで走る。
また、命に関わる事故も起こりかねないため、夜、食事を終えた後にしっかり反省会をやって次の日以降の走り・全体連携に備え、それが終わったら飲むという毎日だった。
日本中に大爆笑でかけがえのない思い出がたくさんある。ご当地ソフトや名産品はかなり押さえたし(そこ?笑)、何よりも今、おかげさまでいろんな土地の人と話ができるようになった。
そして旅はトラブルもたくさんあった。自転車のトラブル、凍結とか台風などの天候、体調不良など。足や身体の限界を超えて、気持ちで漕ぐ時も結構あった。
でも、それが良かった。
今日、このコースを走り終えないことはない。
ということが決まっているからだ。
誰かが代わりに走ってくれることもない。自分の足で前に漕ぐ以外ない。
風が強い、コースがきつい、誰かの自転車が壊れて数時間ストップしても、誰も文句を言うことなく、ただひたすらに走る。
後ろに戻る選択肢がないからだ。
さすがに滝に打たれて流された先輩のメガネを、川に入って探した時は文句を言った気がするけど。笑
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自分の仕事を進める際に、恩師から後ろの扉がしまってる?と聞かれたことがある。
逃げてない?言い訳してない?できない理由探してない?
後ろの扉を、閉めて、鍵を閉めて、海に放り投げろ。
戻る道も逃げる道もなくして、前進あるのみなのだ!
しんどい時に自転車の旅を思い出しながら、自分はできると言い聞かせる。
今日も目標達成に向けて、やるべきことをやっていこう。
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