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ナレーションを極める18 原稿を置いておく時の小さなこだわり

ナレーターの熊崎友香です。ニュース番組の収録では、オンエアが近づくと、かなりバタバタします。特に最近はコロナ患者の感染者数が変わったり、様々な動きにより、収録した後、原稿が変わりもう一度撮りなおすことがあります。

そんなときのために、私がNHKの青森で最初にニュースを読んだときに教わった原稿のまとめ方があります。それがこちら。

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項目、見出しの部分を見えるようにし、少しずつずらして、その日の番組の順番通りに原稿を並べておくこと。

たったこれだけなのですが、収録は、①だけ撮る、④だけ撮るなど、原稿が出来上がった順に都度撮る、つまり、バラバラに撮ることが多く、さらに、コロナの①撮りなおし!コロナの④撮りなおし!と、後から修正して再び撮りなおすこともしばしば。

なおしは、印刷してもってくることもありますが、多くは口頭→ナレーターが手書きするパターン。

そこで、あの原稿出してください!と担当のディレクターさんが走ってきたときに、1分1秒でも無駄にせず、さっと原稿が出せるように、早く収録できるように心がけています。(NHKではお馴染みかもしれません。他ではどうなのでしょうか)

時々原稿が、ぐちゃぐちゃなまま、探すのに時間がかかり、お待たせしてしまうことがあります。そんな時も、皆さん優しくて、嫌な顔1つしません。が、収録後、全速力で走って行く後ろ姿を見ると、やはり、この置き方がベストなのだと思うのです。

また、項目ごとに収録していったときも、大体の流れを掴む(②の終わりはこんな文言で、その後に③の冒頭は、こんな言葉で入るのかなど)イメージしやすい。時間があればチラッと確認できる。というメリットもあります。

小さなこだわりですが、より良い番組お届けするために自分ができることの1つだと考えています。

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