外国語を学ぶのに、文字からはじめる理由がわからない件
外国語を学ぶとなると、まずは文字からと考える人が多い様です。
恐らくほとんどの日本人が最初に学ぶ外国語は英語でしょう。そして、中学の時、英語を最初に学んだときテキストに書いてあったのはアルファベットでした。
ひたすらABCを読み、書く練習をしたのを覚えています。
とても退屈でした。
そして、アルファベットはくせ者です。
アルファベットは26文字で、大文字と小文字があることを考えると合計52個の文字を覚えることになります。
しかし、アルファベット単体の発音と単語や文章における英語の発音は違います。それでアルファベットを美しく発音できても美しい英語を話せるとは限りません。
それどころか、英語を話すのにアルファベットは絶対に必要というわけでもありません。文字が読めない人でも英語を使う人はたくさんいるからです。
これは英語に限ったことではありません。
わたしは中国語の漢字すべてを正しく書くことができません。また日常的に使っているけど漢字に関してはうろ覚えなものがかなりあります。
でも、中国語でコミュニケーションを取れています。
つまりコミュニケーションを取る上で、文字は絶対に必要な情報ではないってことです。
ちなみにわたしは韓国語やタイ語、ウルドゥー語で挨拶ができます。でも、文字なんて知りません。
そして、韓国人やタイ人に発音はキレイと褒められます。ウルドゥー語に関しては母語者にあったことがないので未確認です。
それはさておき、つまり、文字は覚えていれば便利ですし、その言語をマスターする上で必須ですが、初級クラス、特に会話を重点に置いている場合、必ずしも先に文字を学ぶ必要はないということです。
でも、学校教育の影響からか、外国語を学ぶには「文字」を習得すべきだと考える人が大勢います。
それでゼロ初級のクラスでは、50音図をひたすら練習するという作業を繰り返します。
弊社の教務担当は日本語教師ですらない中国人です。
彼女たちは50音図の練習に6時間くらいかけろと言います。
そのカリキュラムを見るたびに、退屈な作業をするために膨大な時間を使うのかと思えてため息が出ちゃいます。
さて、ここまで書いてきて、何かを習得するために手順というものがあるとされていますが、あんまり信じすぎないほうが良いのではと思えてきました。
本当に価値のあること、成果の出ること、そして今の自分に必要な事に力を注ぎ、後回しにしても良いことや、今は必要ないことに注意を向けすぎない方が良いのではと思います。
実際のところどうなんでしょうかね。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日~