アドバイスにストレスを感じたとき
最近、友人からお節介なアドバイスに困っているという話を聞きました。
ある友人が家にやってきて、家具の配置などについてあれこれ指導してきたそうです。友人はその時の口調が感想ではなく命令だったため、ストレスを感じたと言います。
実際、どこに本棚を置くかとか、椅子の並べ方について意見するとはどういう了見なのか、私には理解できません。
人のプライベートに口を出すのが好きな人は結構いますが、頼まれてもいないのにアドバイスするのは遠慮していただきたいものです。
アドバイスをする人の動機は良いものでしょう。
相手のためを思って提案しているので、ダメ出しとは違います。
しかし、人の暮らしには理由や経緯があり、現状があるわけです。ちょっと見ただけでアドバイスできるほど簡単なものではありません。
ライフハック的なテクニックを教えることはできると思いますが、人生に関わるようなアドバイスは迂闊に行うものではありません。
たとえ自分のアドバイスに自信があっても、よくよく考えてから行うべきです。
では、見当外れの、もしくは今は受け入れられないアドバイスを受けた場合、どうすれば良いのでしょうか。
ある友人は、こういうアドバイスは真夏に送られたセーターのようなものだと言います。
そのセーターは確かに自分にぴったりのサイズだし、デザインも好みかもしれません。上等で高価なものかもしれません。
でも夏にセーターを着る必要はありません。「ありがとう。寒くなったら使わせてもらいます」と言えば良いのです。
つまり、アドバイスを受けたからと言って、必ずしもすぐに行動する必要ないということです。
相手のアドバイスは、今の自分には不適切ということは良くあります。こういう考え方ができると、様々な意見が飛び交う環境でも気が楽になります。
私も、他の人からいただいたアドバイスをタンスの肥やしにしています。
アドバイスには感謝し、価値も認めていますが、今は都合が悪いので受け入れるのは先延ばしにしています。
そうすることで、自分も相手も気持ちよく暮らせるように思えます。
さて、友人が部屋のレイアウトに関してアドバイスを受け入れなかったことで、アドバイスをした人が気分を害してしまったそうです。
友人は相手を怒らせるのも嫌ですが、レイアウトを変更するのも嫌だと言います。私は「ありがとう」とだけ言って、折を見てどうするか決めると伝えることを提案しました。
もちろん、これもアドバイスです。
その友人がどうするかは、その人が決めることです。その決定を尊重したいと思います。
同時に、相手を不安にさせたり不快にさせるアドバイスをしないように気をつけようと思いました。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
また明日