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わかってはいるんだけど…

時々、自分のことを本当にヤバいと思うことがある。
それは、やらないといけないと、わかっているのにできない。ということ。

「このままではダメだ」「行動しないといけない」「もう時間がない」とわかっているのに、全然頭と身体が働かない。それにクソしょうもないことに、イライラしてしまう。別に誰もせいでもなく、仕方ないとわかっているのに。

仕事が終わり家に帰ると、「なんで、しなかったんだろう?」「なんで、あんなにイライラしてしまったのだろう?」となり、自己嫌悪を繰り返してしまう。
いつまで、こんなと状態が続くのだろう?将来が怖くなることもある。

そんなことを考えながら、いつものようにNetflixで映画検索していると、「生きているだけで、愛」という映画をみつけて鑑賞。映画に登場する寧子という女性の気持ちがわかった気がした。

映画のあらすじは、鬱の女性の寧子と、仕事に悩む男性の津奈木の二人を中心したもの物語。寧子は過眠症でメンタルにも問題を抱えていて、鬱状に入り津奈木の家でずっ寝ていた。津奈木が声をかけても、感情的になり、ものを投げつけてしまうこともあるほど。

津奈木は、物書きになりたくて出版社に入ったものの、低俗な週刊誌の編集部に配属されてゴシップ記事の執筆している。津奈木の属している週刊誌の記事で、タレントが自殺するという事件もあった。

寧子はバイトの面接を受けようとするが、わかっていても起きることが出来ず、面接をドタキャンしてしまい、姉からも呆れられていた。

そんな時、津奈木と付き合っていた安堂という女性が現れて、津奈木と復縁したいとい言い出し、津奈木の家から出ていくことを、寧子に要求。しかし、いきなりでお金もないと言うと、安堂は働けと言いカフェバーを紹介。

カフェバー側は鬱だということを知りながら、寧子を採用することにする。
寧子は、ちゃんと起きることが出来ず遅刻を繰り返すが、それでも寧子を受け入れて、少しずつ寧子も前向きになっていく。

津奈木は、編集長から指示された記事ではなく、別の記事を執筆。
編集長は怒りに対して津奈木は逆らい、PCを窓に投げつて、PCは道路に落ちて、粉々にしてしまい職を失う。

一方の寧子は仕事を終え、店長たちと食事をいすることになる。寧子は店長に「私、大丈夫ですか?」と伝えると、店長は「大丈夫。今はダメでもずっとダメな人なんていない」と言ってくれて、寧子は嬉しくなり涙目に。

その後、たもいもない雑談の中で、自分の考えがイマイチわかってもらえなかった。一般的に見ると、聞き流していいぐらいのどうでもいいこと。しかし、寧子はトイレに引こもってしまう。

店長たちは寧子を心配しトイレに行き、何度も寧子に呼びかけ、いきなりドアを壊して、寧子は店を飛び出してしまう。その後、寧子は津奈木に「今じゃないとダメ」と言い、思いの丈をぶつける。


僕は、寧子のことが自分と同じように見えてしかったなかった。自分でもわかっているが、なかなか行動できない。自分でどうにかしないと思っているからこそ、周りに助けを求めることができなくなり、自分をさらに追い込んでしまい、しんどくなる。

周りの人のサポートに嬉しくなるが、それが妙に申し訳なくなり、だんだんと関わるのキツくなることもある。すべてわかり合えることなんてにないと、わかっていても何か噛み合わないと、もう駄目となってしまい、せっかくのチャンスも失ってしまったりもする。

普通に生きることが、しんどいと感じている人の気持ちを表したような映画。自分は自分になりたいと思ってなったわけじゃないのに、自分として生きて行かない現実のツラさを描いた映画。

僕は、とても他人事とは思えなく、その後の寧子が気になって仕方ない。

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