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通訳者VS機械翻訳。通訳としての信頼を簡単に上げる方法。通訳、翻訳現場から。
AI,MT(機械翻訳)の爆発的普及と一般への浸透
今、英語が分からない人でも、機械翻訳(MT)を使うと、僕らを起用するより、数倍も速く、意訳や、意味をとれます。
AI機械翻訳(MT)の進化はすごいです。僕らの会社は、業務の翻訳、通訳等、英語コンサルも提供していますが、海外顧客の中には、翻訳(日英)はこちらでやるからいい。その分、翻訳サービスを見積もりから、外してくれというケースも出てきて来ます。なぜなら、大まかな意味をくむだけなら、MTで済んでしまうからです。社内に、英語ができる日本人スタッフを入れてしまえば、あとは、MTのポストエディットができたら、事足りてしまうのです。こういう意味でも、今後、翻訳サービスを使用しない会社がどんどん出てくると思います。
人間の通訳、翻訳者の真価。
しかし、機械翻訳を使う本人に、英語知識がない場合、自分が文章を起草する際、どちらの単語がぴったり合っているのか?どういった文章構造が適切か?名詞句か、形容名節等は、英文法を理解していないと、正しいかどうかも、査定できませんし、選ぶこともできません。
いくら機械翻訳(MT)が便利になろうと、それを使おうと、英語の専門でない人にはこうした判断はできません。字面の和訳、英訳は、整然としており、何の間違いもないように思えます。まして、それが専門用語になればなおさらのことです。加えて、翻訳対象以外の言葉、文章は、背景、文脈を見なくてはいけません。
通訳、翻訳の作業を行っていると、機械翻訳を用いている英語担当者以外から、訳出の適切性や、言い回し、専門用語訳に関して、確認を求められます。この際、英文法知識、背景、文脈等の案件理解、そして専門知識から、即断し、根拠を解説します。
英語に関しての質問に、英文法見地から、即答。
通訳、翻訳として専門分野を持っていればその用語だけではなく、それが使用される背景、文章全体、文脈から、機械翻訳が提示した様々な例から、どちらの単語があるいはどちらの文章がどちらの文章構造が、適切かどうか経験プラス、英文法的な見地から、即時に判断できます。
通訳として、英語の信頼を得る簡単な方法は、こういう解説を、英文法の見地から、即、述べれることです。それが通訳としての信頼につながります。なぜ機械翻訳より人間の通訳の方がいいかというのはそういうことです。
通訳や翻訳の職場において英語専門としない人から翻訳の適切性について聞かれた場合、即答できることは大いに通訳者としての信頼を上げる手段となります。普段から英文法や英文章の構造理解。また何よりも大切な自分が担当としている専門分野の用語理解等に努力しておくと良いと思います。
こうしたちょっとの努力があなたの通訳者としての信頼につながります。
執筆者
名前:Masa
職業:通訳
取得英語検定:実用英語技能検定1級
海外体験:Working Holiday in New Zealand 等、多数
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