ワークシートの作成の仕方。
前回、教材研究に関して「勉強ノート」づくりの話をしました(^^)
書きながら自分の考えが整理され、自分が一番勉強になっています(笑)。
私自身、1年目は右も左も分かりませんでした。
高校の先生方は内容系の学部の方がほとんどであることもあって、知識を一方的に語る先生がわりと多い印象です。(そうでない先生も勿論います!)
生徒が積極的に参加するような授業をされている先生があまりいなくて、参考にしようにも、
自分の中の教育観(未熟ですが)に合わず苦労した経験があります(^_^;)
そのため、生徒と一緒に作り上げる双方向の、高校型の授業って何なんだろう…とずっと悩みながら教育活動にあたっています。
もし私のような教員の方がいらっしゃったら、その一助になれたら、、と思ってワークシートの作り方を紹介します。
高校の教員としては、結構変わった作り方だと思います(笑)。
1)MQとMAを立てる。
まず、その授業の中で柱となる大きな問い(Main Question)と答え(Main Answer)を立てます。
「なぜ~なのか。」「~とは何か。」などの発問の形です。
授業の中で思考が高まるのが、5W1Hの中でもWhyとWhatです。
この大きな問いを立てる事が一番の肝で、
このあたりを総合的に考えながら決めています。
正直、授業づくりの中でこの作業が一番難しいです(笑)。
本当は生徒から問いが出てくれば良いのですが、教科書の内容も膨大にあるので、導入はこちらが誘導する形にしています。
2)構成を考える。
基本的には教科書の小項目にそって構成を考えています。
最近だと3つに分けて展開することが多いです。
先日、難民問題の授業をしましたが、その際は以下の小項目を立てました。
完全にレールに乗せてしまっているので良いとは言えませんが…。
高校の膨大な内容量をこなしていくための苦肉の策ではあります💦
「探究的な学び」をもう少し入れたいなと模索中です。
3)活動を入れる。
たんたんと授業をこなしても面白くないし、生徒も飽きるので毎回活動を入れるようにしています。
具体的には以下のようなミッションを生徒に行ってもらいます。
【考えてみよう】
「はい」や「いいえ」では答えられない問いを考えてもらう。
例)なぜ、難民として認定される人の数が極端に少ないのだろうか。
以下の2人の事例を通して、「難民の認定の基準」を視点に、
認定されるための基準を考えてみよう。(難民問題の授業)
【さらに深く考えてみよう】
上記の考えてみようを深掘りする活動です。主に倫理の授業で使用します。
例)「あなたが考える人生の勝ち組とは何か」
→「なぜ人は勝ち組という考え方をもってしまうのだろうか。」(老子の単元)
【読み取ろう】
グラフや図から、傾向を読み取ります。
【調べてみよう】
chromebookを使って、他にどんな事例があるのかを調べます。
本当は図書館に行って本で調べてもらいたいところですが時間がとれず、、、です。
【話し合ってみよう】
隣の人が基本ですが、グループで話し合う時もあります。
倫理は特にお互いの考え方を共有しやすいので、重宝している活動です。
例)人生で苦しい時ってありましたか?(仏教の単元)
【色塗り(お絵描き)をしよう】
冷戦体制やカントの理性を教える時に使います。
生徒も楽しんで参加してくれます。なかなか使えるところが無いので頻繁に使うのが難しいところではありますが。
このような活動を取り入れています。
アウトプットしたものをうまくフォローして、高めていくことができれば良いなと思っています。いわゆるファシリテーションです。
高校生はどうしても周りの視線が気になって発言しにくい雰囲気あります。
そこをなんとか工夫しながら、意見を自由に言い合える場にしたいと考え中です。
生徒同士のお互いの信頼感がないとつらいですね、ここは。
クラスによって雰囲気に差があります。いかに安心安全の場をつくることができるか。
目指すはハーバード白熱教室です。
〇まとめ
普段のワークシートはこんな感じでつくっています。
これをつくりあげるのは時間がかかりますが、2年目以降は少しずつ改良しながら授業ができるので、長い目で見れば時短になると思います。
生徒の様子を見ていると、わりと好評なのかなと思っています。
まだまだ改善の余地はあると思うので、より良い学習のためのツールになるよう工夫していきます。
次回はPowerPointの作り方を紹介します(^^)/