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私のテスト問題の作り方。
やっと1学期の期末考査が終わり、ホッとしています。
授業も大切ですが、それと同じくらい評価の仕方も大切です。
観点別評価になり、テストを無くすところも出てきてはいますが、
ほとんどテストで成績が決まる部分もあるかと思います。
だからこそ考査問題の作成は緊張感があります。
どんな問題のレベルが生徒に合っているのかを見極める必要がありますし、
問い方でも難易度は変わります。
今日はいくつか問題の作り方を伝えることが出来たら、と思います。
①教科書会社のデータを使う。
まずは教科書会社さんが出している付属のデータからリード文を使わせて頂きます。やはり自分で1から作ると果てしなく時間がかかります…。
たまに新書から引っ張ってくることもありますが、大問1つだけのことが多いですね💦
リード文をもとに、以下の7つをバランスを組みながら出題しています。
⑴空欄補充問題 … 空欄に当てはまる語句を語群から選ばせる(ダミーあり)。
⑵用語の四択問題
⑶用語の説明の正誤を問う四択問題
⑷空欄を記述させる問題
⑸用語を説明させる論述問題
⑹計算をさせる問題 例)ドント式で政党の議席数を出す問題
⑺用語の具体例の正誤を問う問題 例)定言命法
②記述で書かせる問題は教科書の黒太字から出す。
以前は注釈の小さい部分から出したこともありましたが、本文の黒太字こそ覚えてほしい単語だと思い、方針を変えました。
「本文の黒太字、どれか書かせるよ~」と言っておけばテスト前の復習で教科書を食い入るように見ます(笑)。
ある程度予想できるようにテストをつくるのも、モチベーションアップのために良いのかなと思いました。
③使い回せる鉄板の問い方。
困ったときは以下の問い方で問題を作ります。
問 下線部についての説明文の正誤の組み合わせとして適当なものを選択肢①~④の中から選びなさい。
(ⅰ)用語の説明
(ⅱ)用語の説明
① (ⅰ)‐ 正 (ⅱ)‐ 正
② (ⅰ)‐ 正 (ⅱ)‐ 誤
③ (ⅰ)‐ 誤 (ⅱ)‐ 正
④ (ⅰ)‐ 誤 (ⅱ)‐ 誤
問
以下の説明文の空欄( ア )と( イ )に当てはまるものの組み合わせとして最も適当なものを後の選択肢①~④の中から1つ選びなさい。
説明文:
これは( ア )という。
…( イ )である。
ア)a 用語 b 用語
イ)ⅰ 説明文
ⅱ 説明文
① a ‐ⅰ
② a‐ⅱ
③ b-ⅰ
④ b-ⅱ
悩んだときはこれを使うとスッキリすることが多いです。共通テスト方式の問い方にもなりますので実践的です。
④会話文をオリジナルでつくる。
最近は共通テストで会話文が多く記載されています。それを意識して、会話文を読ませて答えさせる問題もつくっています。
この時、授業でのペアワークやグループワークでの会話をテストに使ったりもします。
こういう対話をしてほしい、、という願いも込めて問題をつくったりしますね(笑)
会話文をつくるのは難しいですが、先に答えを考えてからつくります。
会話文の趣旨に合うものを選びなさい、という問題を最後に付け加えると、より共通テストらしくなります。
⑤時事問題を入れる。
毎回の定期考査で5問くらいは時事問題をいれます。
これはニュースを見る癖をつけてもらうため、です。特に熊本の話題は1つ入れます。
全国交通系ICカードが話題になったので、今回の考査はそれを入れました。
政治系から国際系のこと、スポーツ系のことまで幅広く出題します。
これが毎回楽しいです(笑)
テスト後の解説も私自身が楽しくやっています。
生徒も知らない知識を得ているようで楽しく聞いているみたいです(笑)。
まとめ
以上が私の大体の問題の作り方です。
いろいろと試行錯誤しながらやっていますので完璧ではないですが、
参考になれば嬉しいです!
テストづくりは大変ですが、生徒への発問の練習にもなると思っています。
どういう風に発問すれば、生徒の思考が働くのか。
そうやって生徒の考え方を揺さぶっていくのが授業の醍醐味かなと個人的には思っています。
良い試験問題無くして良い授業無し。
そう思って次のテストも作りたいと思います。
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