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趣味推し活と教養推し活の違い

【1】推し活は2種類ある


推し活
と一口に言っても、その動機や楽しみ方には大きな違いがある。

私は、趣味推し活教養推し活の2つに分類されると思っている。

たとえば、趣味推し活は純粋に「好きだから推す」というスタンスだ。
損得勘定はなく、ひたすら楽しむことが目的であり、熱狂的なファンが生まれやすい。

アイドル・アーティスト・アニメ・ゲームキャラ・スポーツ選手など、娯楽として楽しむ対象が中心となる。これには、CDやグッズの購入、ライブ・イベント参加、SNSでの応援などが含まれる。

一方で、教養推し活は「自分にとってプラスになるか」を考えてしまう損得勘定がある。知識を得るための投資という側面が強く、タイムパフォーマンス(タイパ)やコストパフォーマンス(コスパ)を気にしがちで、合理的な判断が優先されるため、「この人に一生ついていく!」という純粋な熱狂が生まれにくい。

教養推し活の対象は、哲学者・思想家・ビジネス系インフルエンサーなど、知的好奇心を刺激する人となる。
その人の本を読むことや講演会、オフ会に参加するなどが教養推し活だ。

つまり、「趣味推し活」と「教養推し活」の違いは、損得勘定の有無だと私は結論づけた。

【2】YouTubeとVoicyの違い

教養推し活で、有名なのはYouTubeのビジネス系チャンネルだ。
YouTubeでは肯定的なコメントだけでなく、批判やアンチコメントも飛んでくる。

YouTubeのビジネス系チャンネルをきっかけに、約3年前から音声プラットフォームVoicyを聞き始めた。

Voicyは教養推し活を推奨している音声プラットフォームサービスだ。

Voicyは、アンチコメントがほとんど届かない。
むしろ、Voicy自体が「肯定的な空間」を売りにしており、パーソナリティに好意的な意見しか届かないようにプラットフォームが誘導している。

そのため、パーソナリティは気づかないうちに肯定的な意見に囲まれ、次第に「自分の考えは正しい」という感覚が強まる。
さらに、リスナー同士の同調圧力も加わり、エコーチェンバー現象(自分と同じ意見ばかりが耳に入ることで、考えが極端になる現象)がパーソナリティもリスナーも双方で発生しやすい。

例えば、VoicyパーソナリティのAさんが発信した内容を聞いたリスナーは、

・共感しました。
・勉強になりました。
・良かったです。
というパーソナリティAさんに対して、肯定的なコメントしか届かない。

更に面白いのは、パーソナリティのBさんがパーソナリティAさんの批判をしても・・・・

・そうだ!パーソナリティAさんは間違っている。
・Aさんはおかしい。

というBさんの発信に肯定的なリスナーのコメントは、なぜかAさんには届かず、Bさんにだけ届く。

でも私からみたら、 A・Bどちらのパーソナリティもそのリスナーもエコーチェンバー現象(自分と同じ意見ばかりが耳に入ることで、考えが極端になる現象)に完全にかかっている。

プラットフォーム側で「肯定的な空間」を求めた副作用だろう。

賛否両論があるからこそ、健全な議論が生まれる場合もある。否定的な意見をきっかけに新しい視点に気づく時もある。

肯定的な意見だけに制限するとその視点が完全に抜けてしまう。

もはや、自由な意見が飛び交うYouTubeのほうが、実はそのあたりのバランスが取れていると感じている。

【3】私の推し活ポリシー

そんな、私の推し活ポリシーは下記3つである。

1.共感には課金しない

「わかる!」と共感するだけのコンテンツに課金しない。

2. 特定の推し活はしない

一人の発信者や特定の思想に固執すると、考え方が一方向に偏るリスクがある。広い視点を持つためにも、特定の推し活にはあえて距離を置く。

3.新しい知見に投資する

自分の視野を広げてくれる新しい知識や新しい考え方に投資(課金)したい。


情報の取捨選択がますます重要になる中で、広い視点を持つことが大切だと感じている。

肯定的な意見も否定的な意見も是非、コメントください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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