マガジンのカバー画像

読んだ・観た・聴いた

247
本や雑誌などを読んで思いついたこと。書評とか感想は上手にまとめる人がたくさんいるので、そういうものはそういう人たちにお任せする。本の内容とは全く関係なく見えることも少なくないが、…
運営しているクリエイター

#岩波現代文庫

網野善彦『宮本常一『忘れられた日本人』を読む』岩波現代文庫

本書では「東日本と西日本」という章を設けている。宮本の方でも明確に東西を分ける境界のよう…

熊本熊
8か月前
34

宮本常一 『女の民俗誌』 岩波現代文庫

やっぱり宮本常一はおもしろい。丹念に人に会い、信頼関係を築いて相手の経験とその先にあるも…

熊本熊
10か月前
30

飯田真・中井久夫 『天才の精神病理 科学的創造の秘密』 岩波現代文庫

天才は忘れた頃にやって来る、とは誤変換かもしれない。大衆の一員として凡庸な毎日を暮らして…

熊本熊
11か月前
30

中井久夫 『治療文化論 精神医学的再構築の試み』 岩波現代文庫

「名著」らしい。しかし、私如きシロウトにとってはその「名著」の所以がさっぱりわからず、「…

熊本熊
1年前
25

中井久夫 『私の日本語雑記』 岩波現代文庫

以前にも書いたが、言葉というものに興味がある。言語学者以外で言葉を職業として研究している…

熊本熊
1年前
29

山本義隆 『原子・原子核・原子力』 岩波現代文庫

高校生の頃、駿台に通っていた。高一クラス、高二日曜テスト科、高三クラスに通った。文系なの…

熊本熊
1年前
29

渡辺清 『砕かれた神 ある復員兵の手記』 岩波現代文庫

『敗北を抱きしめて』の下巻で9ページ半(88-97頁)を費やして本書が紹介されていた。もう新刊では流通しておらず、Amazonで中古本を買って読んだ。著者を含め、本書に登場する人物は実名なのか、本書の記述は実話なのか、わからない。本書で渡辺は8月15日を横須賀港で出撃準備中の駆逐艦早波の艦上で迎えたことになっている。しかし、本物の早波は1944年6月7日にボルネオに近いフィリピンの島であるタウイタウイの近くで米潜水艦の魚雷攻撃を受けて沈没している。本書の内容が内容なだけに、さ

続 『和の思想 日本人の創造力』

で、その「らくごカフェ」を初めて訪れた日のこと。そのビルの外に長蛇の列があった。「えっ、…

熊本熊
2年前
26

長谷川櫂 『和の思想 日本人の創造力』 岩波現代文庫

先日、神保町にある「らくごカフェ」で「ちょうば、りょうば 二人会」を聴いた。夕方の会だっ…

熊本熊
2年前
28

蛇足『口訳万葉集』

本の解説が面白かったりする。『口訳万葉集』も下巻の夏石番矢の解説が興味深い。夏石は巻第十…

熊本熊
2年前
36

折口信夫 『口訳万葉集(上中下)』 岩波現代文庫

岩波文庫の『万葉集』は何年か前にボックスで買った。しかし、そのままだ。詩とか歌を読みなが…

熊本熊
2年前
25