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2024年

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#読書

梶川信行 『行間を埋める旅』 - 去来草の会 編 『論集 上代文学の明日を拓く』 翰林…

ときどき拝読する仁の音さんのnoteに本書のことが紹介されている。これは読まないわけにはいく…

熊本熊
1か月前
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続続 『宗教の起源』

通勤に京王線、都営新宿線、都営三田線を利用している。都営三田線の大手町駅で下車して改札へ…

熊本熊
1か月前
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続 『宗教の起源』

人が何かを信じるとき、そこには何かしら根拠や理由となることがあるはずだ。実は偶然かもしれ…

熊本熊
1か月前
24

ロビン・ダンバー著 小田哲 訳 『宗教の起源』 白楊社

国立科学博物館館長の篠田謙一が書いたものをいくつか読んで、そこで言及されていた「ダンバー…

熊本熊
2か月前
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はせがわゆうじ 『もうじきたべられるぼく』 中央公論新社

我が家にはテレビがない。ネットにつながる環境で暮らしていれば、そこで無数の動画を視聴でき…

熊本熊
2か月前
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梯久美子 『戦争ミュージアム 記憶の回路をつなぐ』 岩波新書

著者は1961年生まれ、私と同世代だ。ノンフィクション作家として戦争に関連したテーマの作品を…

熊本熊
2か月前
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田中小実昌 著 日下三蔵 編 『幻の女 ミステリ短編傑作選』 ちくま文庫

練馬区立美術館が建て替えのため休館する。休館前の最後の企画展が「野見山暁治追悼 野っ原との契約」(前期:2024年10月6日-11月10日、後期:11月12日-12月25日)だ。先日、陶芸教室の帰りに立ち寄った。野見山は田中小実昌の義兄で田中と大変親しかったという。野見山展を観たのとは別の週末、マッサージの帰りに立ち寄った書店で本書を手にした。このところ短編集が気に入って、通勤の車内で読んでいる。田中と野見山の関係は、本書のことをnoteに書こうと思って田中の生い立ちを調べて

フランツ・カフカ著 頭木弘樹 編 『決定版 カフカ短編集』 新潮文庫

それで『短編集』のほうだが、「断片」と違って一応の物語なので、「不条理」加減がドンとくる…

熊本熊
2か月前
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フランツ・カフカ著 頭木弘樹 編訳 『カフカ断片集』 新潮文庫

最近、短篇を読むことが続いているのは、2週間に1度出かける近所のマッサージで、帰りに書店…

熊本熊
2か月前
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蛇足2 『すべての、白いものたちの』

白とか命とかの話を読んだら、それを汚すもののことが思い浮かんだ。わざわざ汚い話を書き記さ…

熊本熊
3か月前
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蛇足1 『すべての、白いものたちの』

blancとblackは同じ語源であるとのことだが、英語(ゲルマン語系)のblackの語源がフランス語…

熊本熊
3か月前
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東直子 『とりつくしま』 ちくま文庫

『広辞苑』を紐解いてみたら、「とりつくしま」という見出し語はない。「とりつく【取り付く】…

熊本熊
3か月前
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山川方夫 著 日下三蔵 編 『箱の中のあなた ショートショート集成1』 ちくま文庫

たまに行くマッサージ店が入居している駅ビルにある書店で購入。ここはいつも何かしらミニ企画…

熊本熊
3か月前
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夏目漱石 『こころ』 新潮文庫

『痴人の愛』とともに手元に残った一冊。 若いなぁ、というのが本書を読んでの感想。漱石は49歳で亡くなっているので、若いには違いないが、漱石のみならず漱石が生きた時代もそういうものだったのだろう。自分が初めて漱石を読んだのも若い頃だ。そのとき何を思ったのか、まったく記憶にないが、あらすじには覚えがある。しかし、今こうして再読すると、本書が執筆された時代と今との間につながるものが見えてくる気がする。 学者ではないし、その時代を生きたわけでもないので、単なる感想に過ぎないのだが