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帯に短し襷に短歌

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素朴に歌を詠むということへの憧れがある。素朴に詠めるようになりたいと思うのである。とにかく詠んでみないことにははじまらない。「こんなものは短歌とはいいません」なんて言われたってい…
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2024年7月の記事一覧

たまに短歌 真夏に大規模修繕

たまに短歌 真夏に大規模修繕

嫌がらせ窓を塞いで熱中症
あなたのためよと修繕工事

いやがらせ まどをふさいで ねっちゅうしょう
あなたのためよと しゅうぜんこうじ

住まいしているUR団地では、7月に入って大規模修繕工事が始まった。先週は壁面塗装のため南側の掃き出し窓が全てビニールシートと養生テープで封鎖され、月曜から金曜まで開けることができなかった。昨年、エアコンを設置しておいたからなんとか過ごすことができたが、それがなか

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たまに短歌 盛夏過ぎ

たまに短歌 盛夏過ぎ

記録的熱き大地を照らす陽を
取り巻き泳ぐ大きな鰯

きろくてき あつきだいちを てらすひを
とりまきおよぐ おおきないわし

昨年、急に思い立ってエアコンを買った。2013年5月からそれまでの間、エアコン無しで東京都調布市の夏を過ごした。調布は多摩川という比較的大きな川とその支流が流れているため、水流と起伏に富んでいる。このため風が朝晩向きを変えながら吹いている。気温は高くなっても、窓を開け放って

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たまに短歌 盛夏の夜

たまに短歌 盛夏の夜

銭湯に行って戻って汗まみれ
たまには開く踏切渡り

せんとうに いってもどって あせまみれ
たまにはひらく ふみきりわたり

風呂釜が壊れた。自宅なら自分で業者を頼んで修理してもらうなり買い替えるなりできるのだろうが、URの賃貸なので設備関係のことは全て管理事務所を通さないといけない。それで先週から銭湯に通っている。

銭湯までは歩いて10分ほどだ。夜のことなので日差しを気にすることはないのだが、

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