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目を伏せたくなるけど、知ろうとする気持ちや忘れないことが大切

今日は8月9日。「長崎に原爆が落とされた日」だと教えられた日。じっとしているだけでも暑い8月の日本に。多くの人が生活をしている場所に。意図的に落とされたとんでもない爆弾。こんな事は二度と起きてはならない。戦争だってそう。幼い頃からテレビや学校の授業でたくさん教えられてきた。


長崎は高校の修学旅行で行った事がある場所だ。長崎市内を探索したのだが、思っていたより都会で海も近く素敵な場所だった。初めての路面電車に感動し、同じ電車に乗っていた女の子が長崎弁で話しているのを聞いて、「今わたしは長崎にいるんだなあ~」と実感していたのが懐かしい。長崎ちゃんぽん。恋愛スポットを巡りながら食べる角煮まん。お土産にカステラ。美味しい物もたくさんあった。

爆心地や原爆資料館にも足を運んだ。初めて爆心地を訪れたとき、「本当にここに爆弾が落とされたのか」と思うぐらい今の街並みは綺麗で、その日は青空が広がっていた。資料館を見て回っているときは正直、目を伏せたくなるようなものも多かった。テレビで見る戦時中だった頃の貴重な映像。歴史の授業で観た実話を元に作られた戦争映画。観るだけで心が苦しくなった。


わたしの祖父母は80歳を超えている。戦時中の話を聞いてみると、「天皇様が終戦について話をされていて、それがラジオから流れていたときの事は、今でも鮮明に覚えている」と話してくれた。

自分が生まれた場所や、今住んでいる場所は戦時中はどうだったのか。今でもどこかの国で戦争は行われているのだろうか。

私には分からないことがたくさんある。全部知っておかないといけないかもしれないが、それはすごく怖い。言葉だけで綺麗にまとめられないが、とても複雑な気持ちになる。今の時代がとても平和だとは思えないけど、平和馴れをしているわたしは、幸せなことしか想像したくないと思ってしまう。


私が小学生のときに愛読していた『ちゃお』という女児向けの漫画雑誌がある。今現在も出版社から刊行されていて、毎月必ず付いている付録は豪華で魅力的だ。社会人になった今では読まなくなってしまったが、書店で『ちゃお』を見かけると嬉しい気持ちになる。表紙のキャラクターがキラキラした目でわたしを見つめている。

『ちゃお』の中で特に好きだった作品が、おのえり子先生の『こっちむいて!みい子』である。主人公・みい子のほのぼのとした日常生活がとても面白く、現在も連載されているのが本当にすごい。当時、小学生だった私が読んでいたとき、同じく小学生だったみい子が今では中学に進学したということを最近知り、感慨深い気持ちになった。


私が小学生のとき、みい子を読んで衝撃的だったのは広島原爆のお話である。みい子が広島に訪れて、ある少女と出会うお話。原爆についても触れられており、原爆について知る良いきっかけだったと思っている。

戦争は起こしてはいけない。人を傷つけることは許されない。幼い頃から当たり前だと思って行動してきた。でも、大惨事はいつ起こるのか分からない。また、同じことを繰り返されるかもしれない。私は過去に起きた事に目を背けない。全てを知ることができなくても、こういう事が実際にあったという事実を決して忘れてはならない。そして、平和な世界がこれから先もずっと長く続いて欲しいことを願っている。


記事をまとめていたら、『こっちむいて!みい子』をまた読みたくなったし、長崎にも遊びに行きたいと強く思った。

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