物事を単純化することで見えてくる共通項
「新しいタイヤを作りましょう」と言われたとき、あなたはどんなタイヤをイメージするでしょうか?
「白いタイヤ」ですか?「四角いタイヤ」ですか?「鉄でできたタイヤ」でしょうか?
このようなアイデアを出すうえで、今回紹介する「物事の単純化」はとてつもない力を持ったスキルとなります。
しかし、世の中の大半の人は「物事の単純化」ができません。
そのため、この能力を持った人というのは社会的な価値を得やすいです。
商品開発や企画などの職業についている人、起業して何かを作りたいと考えている人はこの考え方を持っているとかなり有利になると思います。
そんなに難しい事ではないので、是非、この記事を読んで実践してみてください。
「物事の単純化」で見えてくる共通項
先ほどの「新しいタイヤ」を例にしましょう。
10人の人間が「新しいタイヤ」を作るため、会議をします。
10人の意見はそれぞれ、以下の通りです。
白い
赤
四角い
プラスチック製
黄色
空気を入れる必要がない
星型
鉄製
軽い
溝が深い
この時、「物事の単純化」を知っている人は今の案が10個ではなく4個や5個に見えています。
あなたはこの意味が分かりますか?
詳しく説明していきます。
私の言う「物事の単純化」とは「1つ大きな括りで物事を見てみる」ということです。
例えば、「白い」「赤」「黄色」は「色」で共通した意見です。
「四角い」「星型」は「形」に着目した意見です。
「プラスチック」「鉄製」は「材質」、「空気を入れる必要がない」「軽い」は「メンテナンスの手軽さ」などでまとめることが出来るでしょう。
残りの「溝が深い」を含めると、「色」「形」「材質」「メンテナンス性」「溝が深い」の5個になるわけです。
人によっては「溝が深い」を「タイヤの減り」をイメージして「メンテナンス性」に含める人もいるかもしれません。
このように意見をまとめた時、「同じ着眼点」のものをまとめることで「変更すべき点」が見えてくるのです。
「物事の単純化」の利点
もちろん、「変更すべき点」が見えただけでは特に意味はなくて、もう一歩考える必要があります。
「色」であれば、どういった色が売れやすいのか、「材質」であれば、どの材質なら走行距離が伸びるのかなど、他の人とは違った視点で物事が見えてきます。
例えば、「材質」であれば、「走行距離の伸び」「ブレーキの効き」「メンテナンスのしやすさ」などに影響しそうですよね。
ということは本当に必要なのは「材質を変更すること」ではなく、「走行距離の伸び」「ブレーキの効き」「メンテナンスのしやすさ」です。
重要なのは「本当に必要な要素」が分かっていることです。
「物事の単純化」は、この「本当に必要な要素」を見つける時の考え方の1つです。
この視点で意見を出せるのと、表面的なアイデアを出すのでは雲泥の差があるでしょう。
最後に
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
「物事の単純化」以外にも「いつもとは違う物事の見方」というのはあるでしょう。
この「いつもと違うものの見方」が複数パターンある人というのは人生で選べる選択肢が1000倍や10000倍、多いと私は思っています。
普段よく目にする「いつもとは違う物事の見方」は「主観と客観」くらいです。
あなたの身近にいる成果を出している人も、もしかしたら、あなたとは別の見え方、捉え方をしているかもしれません。