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秋の夜長のきのこキッシュ

きのこキッシュ画像

「そうだ、キッシュを作ろう」

台風が過ぎ去ってから急に涼しくなった。それまでは半そで半ズボンでも熱いくらいだったのに、今では上着が必要な時もある。そんな毎日を過ごしている中で急に頭に湧いてきたのがキッシュとパエリアだった。

パエリアについてはまた後日書くかもしれないが、まずはキッシュについて。キッシュは以前にも一度だけ作ったことがあった。その時は生地に市販のパイ生地を使ったのだが、とても美味しくできた。しかし今回は生地から自作してみたいと思いレシピを選んだ。秋めいてきたのできのこたっぷりが良い。参考にしたレシピはクラシルさんのもの。下記参照。クラシルさんにはいつもお世話になっている。ありがとうございます。

「え…うちのオーブンの火力、低すぎ…?」

レシピは参考にはするが、そのまま完ぺきには作らない(作れない)のが我が家流。生クリームは豆乳クリームに変更。レシピ通りだと食いしん坊のわが家には足りないので1.5倍に。ベーコンはおいしいがなんか苦手だしきのこの季節なので、代わりにまいたけを投入。肝心の生地はレシピ通りの割合で作る。ただ小麦粉にオリーブオイルと水を混ぜただけのものだ。発酵などもとくにしない。本当においしい生地になるのか・・・そこはかとない不安を覚えつつも、完成が楽しみ。楽しみ。

具材は妻の担当なので、私は生地に専念。とはいっても上記の通りなのですぐ準備完了。パイ皿に生地を敷き、いざオーブンに投入!空焼き開始!レシピでは200℃10分となっている。しかし案の定10分ではまったく焼き色がつかない。そう、わが家のオーブンは10年ほど前に買った一人用のよわよわオーブンなのである。しかし焼いている間目を離すわけにはいかず、じーっとオーブンを見つめる私。もどかしいがこれも楽しい時間なのであった。うろ覚えだが50分位焼いてやっと空焼き完成。補足だが空焼きの際に使う重石には生米を使っている。また35分位焼いた段階で重石を取り除き、生地の底の部分にも火を通すようにしている。

ああ・・・もっと火力のあるオーブンが欲しいです!!!

「やっと完成!嬉しいねえ!・・・で味は?」

やっと空焼き完成!妻が作った具材とフィリングを生地に流し込み、冷凍していたチーズを投入。ここで(思い付き)ワンポイント!生地を方に詰める際、どうしてもあまる生地が出てくる。食いしん坊としてはこの生地を捨てるなどもってのほか!どう使おうか・・・。そこで思いついたのが生地を木の葉型に整形し、キッシュの上に載せてみること。ジブリ作品『魔女の宅急便』で登場するニシンのパイ(だっけ?)の上にも、魚型の飾りがしてあったのを思い出す。イメージはあれだ。なんかプロっぽいやん?と一人ででんしょんが上がる。完成がさらに楽しみ。

そしてオーブンに戻しいざ焼成再開!レシピでは確か200℃20分だったか。ということはうちのオーブンだと60分位かかるのではなかろうか・・・。気になりつつもじっとオーブンを見つめる。ここで腹ペコの私と妻。キッシュと一緒に食べようと思っていたトマトのパスタを我慢できずに食べ始める。これがまた絶品。過去最高の出来栄え。妻曰く「具材を焼くとき動かし過ぎず、軽く焼き目をつけてみた。」「調味料を完全に勘で入れてみた」とのこと。何度も何度も作っているこのトマトパスタだが、まだまだ今後もおいしくなる予感。可能性は無限大なのだ。

脱線してしまったがそんなこんなでトマトパスタ(2人で250g食べる)を完食。結構お腹いっぱいだがキッシュはまだまだ焼けない。オーブンを見つめる私。お、30分くらいの段階で思ったよりも焼き目がついてきた。これは想像以上に早く食べられる可能性があるぞ。もう食べられそうだ。しかし上に乗っけている木の葉型の生地にまったく焼き色がつかない。もうしばらく待とう。

15分後くらい。まだ焼き色はついていない。しかし我慢の限界でオーブンから取り出す。おお!意外といい感じじゃないか!それがこの生地の最初に貼ってある写真です。生地にもフィリングにもいい焼き色がついている。上の飾りは卵を塗っておかないと良い焼き色はつかないか~等と反省してみる。そして早速包丁を入れる。早く食べたい。早く食べたい。

ここでまた少し不安になる。あれ、生地固いなー。でも頑張って生地を4等分にする。本当は8等分にしたいが、固いし早く食べたいしで食べる分だけ切り分ける。フィリングにもしっかり火が通り、崩れず形を保てている。これは期待が出来そうだ。

いざ実食!うん、おいしい!でも生地が固い、切れない!どうやって切ればいいの?スプーンで底の生地を切るのだが、かなりの力が必要。勢いあまって皿まで割れそうだ。うーん生地が厚すぎたのかな?でもレシピ通り概ね5mm位にしてたのだけれど・・・。いやオーブンが弱いから時間をかけすぎて固くなったのでは?など二人で検討してみる。

味はなかなかおいしいが、ベーコンが入っていない分少し薄め。塩コショウをかけてみるとなかなかおいしい。チーズはもう少し入っていてもよかったな。二人で三分の一くらいを食べたところでごちそうさま。パスタも食べたのでお腹いっぱいなのだ。「明日のお昼食べよう。」「ケチャップをつけてもおいしそう」などど話す。この時間も楽しい食事の一部だ。

「もっとおいしく作れそう。次作るときは・・・」

今回NOTEを書き始めた理由はおもに二つ。一つは料理のことをもっと研究していきたいと考えたから。もう一つは書いたことを折角だから発信して、誰かに見てもらいたいと思ったからだ。過去にはtwitterに料理の写真を上げたりもしていたが、今書いてみて私には明らかに書ける文字数が少なすぎたと感じている。またtwitterでは書いた記事が残らないし見直せない。NOTEであれば自分の研究資料として残すことができる。そこに魅力を感じたのである。

今回の反省。

  • 生地固すぎ。もう少し生地の美味しさを追求しよう。そもそも本物のキッシュを食べたことがないので、どこかで食べて研究してみたい。

  • ベーコンが入っていない分、すこし味気ないかな?やっぱり挽肉などが入っているほうがおいしいかもしれない。

  • レシピの生クリームを豆乳クリームに変えたがそれは問題なさそう。食べている間は気付かない。後味は豆乳。悪くない。

とりあえずこんなところか、もう少しいろいろ書きたいが妻が例のキッシュを食べだしたので、そろそろ切り上げよう。良いにおいと「生地が一晩おいて柔らかくなってる!」「ケチャップめっちゃ合う!」という叫び声が気になって仕方がない。食べるのが楽しみだ。


追記

作った翌日に食べると、妻の言う通り生地が柔らかくなり味も馴染みとても美味しくなっていた。またケチャップもとても合う。一晩寝かせるのもありなのか?なんにせよ大成功だ!


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