エンジニアが自分の強みを理解することの大切さ（初級編）
エンジニアとしてキャリアを始めたばかりの皆さんも、「自分に強みなんてあるのかな？」と思っているかもしれません。実は僕も、そう感じていた時期がありました。
ただ、日々の仕事をこなすだけで精一杯で、特にこれといった目標もなく、「この仕事で自分が何を実現したいのか」なんて深く考えたこともなかったんです。
でも、そんな僕でも、ある時を境に「自分の強み」というものを意識するようになり、それがエンジニアとしての大きな成長につながっていきました。今日はそのエピソードを交えながら、初心者が自分の強みを理解するための第一歩を一緒に探していきましょう。
強みを見つけるための3つの視点
1. 楽しい・集中できることに注目する
日々の業務の中で、自分が自然と集中できることや楽しいと感じる作業があれば、それは強みにつながる可能性があります。例えば、コードを書くのが楽しい、仕様書を読むのが得意、問題を見つけて解決策を探るのが面白いと感じるなら、そこには自分らしい強みの種があるかもしれません。
エンジニアとしての経験を積み始めた頃は、「得意なこと」や「自分に向いていること」を明確に見つけるのは難しいこともありますが、「楽しい・集中できる」という感覚は、自分の中の強みを見つけるための重要な手がかりになります。
2. 小さな成功体験に目を向ける
どんなに小さなことでも、「前よりできるようになった」「ここだけはうまくできた」と感じた瞬間を大切にしてください。それが次第に自分の自信になり、結果として「自分の得意な分野」が見えてくることがあります。
たとえば、僕もキャリアの初期には、周囲の先輩たちに追いつくのに必死でした。でも、あるとき「これ、ちょっと頼める？」と言われた作業をやりきったことで、「自分でもチームの役に立てるんだ」と実感できたんです。それが積み重なって、「自分の中にある得意なこと」を意識するようになりました。
3. 周囲の言葉を素直に受け取る
初心者のうちは、自分の得意分野や強みに気づきにくいものです。だからこそ、周囲のフィードバックやアドバイスを素直に受け取る姿勢を意識してみてください。先輩やチームの仲間から「ここがいいね」「助かったよ」と言われた部分には、あなたが気づいていない可能性や強みが隠れているかもしれません。
特に、自分では「普通にやっただけ」と思うことが評価される場合、それはあなたの強みのサインかもしれません。周囲の言葉を「次はもっと良くしよう」という前向きなヒントとして受け止めれば、そこからさらに成長するきっかけを見つけることができるはずです。
見つけた強みを伸ばすために意識すること
自分の強みが少しずつ見えてきたら、それを意識的に伸ばしていきましょう。以下のようなポイントを意識すると、自分の強みがさらに大きな力になります。
小さな挑戦を積み重ねる
得意だと感じた部分に少しずつ挑戦を加え、自分の中で成長を感じることが重要です。小さな達成感がやがて自信になり、エンジニアとしての成長を後押しします。
周囲との関わりを増やす
自分の強みを他の人に活かしてもらう機会を作ることで、より実践的な場で磨かれていきます。「これやってみよう」と積極的に手を挙げる姿勢が大切です。
好きなことを探求する
強みは「好き」なことから生まれることが多いです。「もっとやりたい」と思う分野に時間を使い、楽しみながらスキルを高めていきましょう。
僕の経験談
僕自身、エンジニアとしての経験を始めたばかりの頃は、強みなんて考えたこともありませんでした。ただ毎日のタスクを淡々とこなすだけで、「これが自分に向いている」なんて思うことは全くなかったんです。
転機が訪れたのは、ある先輩に「夢を持つことの大切さ」を教わったときでした。その時、「自分が本当にやりたいことってなんだろう」と考え始め、少しずつ仕事の中で「楽しい」「もっとやりたい」と思える部分を意識するようになったんです。
その過程で、自分が好きで得意だったのは「システムの中に隠れている本質的な問題を見つけて整理すること」だと気づきました。それまでは単なる作業だと思っていた部分が、実は自分の強みだったんです。それに気づいてからは、自分の得意な部分をどう活かしていけるかを考えるようになり、仕事への向き合い方が大きく変わりました。
まとめ
エンジニアとして「自分の強み」を理解するためには、まずは「楽しい」「できる」「褒められる」といった日々の小さな気づきに目を向けることが大切です。そして、見つけた強みは少しずつ伸ばしていくことで、やがて自信と大きな成長につながっていきます。
初心者の頃は「これが強みだ」と思えないかもしれません。でも焦らずに、小さな積み重ねを通じて、自分だけの強みを探していきましょう。