食による社会貢献について
以前から思っていたことがある。
現在、貧困家庭への食品補助をする「フードバンク」や、
子供たちへの食事補助をする「こども食堂」が話題になり、
増え続けている。
しかし、その食材などの調達が困難になっていると聞く。
野菜類などは、異常気象により収穫高が減り、
また一般食品などは、物価高もあいまって寄付が減っている。
にも関わらず、小売業などでは廃棄商品が一向に減らない。
これが何とかならないか。
食べられないものを廃棄するのは仕方ない。
食べられるとはいえ、期限の切れたものを廃棄するのも仕方ないだろう。
しかし、例えば小売店舗から販売不振などの理由でメーカーに返品されたものや、
チェーン店などで、防災用として備蓄されているものを、
買い替えのタイミングで寄付するなどはできないものかと思うのである。
野菜類などでも、形が悪くて商品にならないものは捨てるしかないとも聞く。
大手スーパーで、以前そういうものを(確かリンゴだったと思う。台風で落ちたものだったと思う)訳あり品として販売していたと記憶している。
それも食材を無駄にしないという意味では、素晴らしい取り組みだと思う。
しかし、その食材がなくて困っている人たちがいる。
生きていく上でとても大切な、「食」に困っている人たちがいるのだ。
まだ食べられるものであれば、
社会で役立てることを考える時代ではないかと思うのである。
そして、メーカーが大量にそういうところに寄付すれば、
メーカーにとっても宣伝効果もあり、
消費者側からみた企業の格も上がるのではないかと思う。
企業は、利潤を追求するものである。
しかし、社会貢献も重要な任務だと思っている。
作りすぎて行き場のなくなった商品を、役立ててもらうのは、
立派な社会貢献となるのではないか。
給与の上昇以上の物価高や社会保障費の上昇などで、
まだまだ貧困家庭は増えていくのではないだろうか。
国の取り組みも重要だが、
民間企業にもできることがあるのではないかと思うのである。