不育症③
こんばんは(^ ^)クマです!
前回の記事はこちらです。
前回は不育症の中でも抗リン脂質抗体についてまとめました。
今日は夫婦の染色体均衡型転座についてまとめますが、転座に関しては以前の記事でもまとめていますので今日はそこになかったことを書いていきます。
ちなみに前に書いて転座の記事がこちらです。
夫婦の染色体異常はG分染法という検査方法によって検査していきます。
(ちなみにG分染法とは、染色体に色をつけて染色体の核型を見やすくさせて異常がないか調べていく方法です。)
この方法によって約5%の染色体異常が認められます。
均衡型転座(染色体の数には過不足がなく日常生活を送る上で支障が出ないタイプ)が最も数が多いです。
均衡型転座の中には相互転座やロバートソン転座と呼ばれる種類があります。
◎相互転座
異なる2つの染色体からそれぞれ脱落した部分が、相互に入れ替わってしまうものです。
情報が入った染色体の位置が変わっただけなので見た目は変わりません。しかし、次の世代に受け継ぐ時、遺伝子情報に過不足のある精子や卵子ができてしまう可能性があります。
ご夫婦のうちどちらかに転座があった場合、4通りの遺伝子をもった子ができます。
正常な染色体どうしでの受精卵であれば出産に至ります。
もう一つは均衡転座の染色体の場合です。それも出産に至ります。
しかし、不均衡転座の染色体のケースが2通りあるので、この2通りでは流産となってしまいます。
上記をまとめると出産に至る確率は50%です。しかし、母親の年齢などによっては卵子の質などの問題から流産に至る確率が増えてきてしまいます。
◎ロバートソン転座
1つの染色体が他の染色体にくっついてしまうものです。
ある染色体が他の染色体にくっついてしまっているだけなのでこれも相互転座同様に遺伝子の過不足のない状態です。よって、見た目などでは全くわかりませんし、日常生活でも支障がないです。
しかし、妊娠ということに関していうと、配偶子を作る時に不均衡が生じることがあるため流産や不妊の原因となります。
夫婦の染色体転座の多くは初期流産になることが多いです。
多くは両親から受け継いだものです。しかし、夫婦以外の血縁者にも影響が及ぶため検査結果にてどちらに異常があるか特定することに対しては十分に説明を聞いてからにした方がいいでしょう。
本日もご閲覧いただきありがとうございました。
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