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daisukehizume
タラレバ
あの時こうしていれば、ああしていれば、そんな事ばかり考えて
頭がイカれてたあの時に、刑務所みたいなあの場所に
無理矢理にでも入れられていたら
もしかしたら何か、変わっていたのかもしれないと
自分が思う程、悪い場所でも無かったのかもしれないし
鉄格子の付いた窓
鍵のかかった部屋
見えない鎖で檻の中に繋がれたみたいな生活
あの頃はとても無理だった、耐えられなかった
それで余計に迷惑をかけたのだけれど
あんな場所に入れられるなら死んだ方がマシだと思った
それこそ生きる意味が分からなくなって
繋がれたまま、意地でも死んでやろうとしていたでしょう
何も見えなかった
誰も照らしてくれなかった
痛みだけが救いだったあの頃を想って、今何を思ったところで
タラレバでしかないから
考えても仕方がないのだけれど
グチグチと、振り返ってばかりいる
唯一後悔していないのは
自分でつけた傷ぐらいだろう
死ぬ為につけた傷じゃない、生きる為につけた傷
だから消さないし、恥じてもいない、どう思われようが構わない
自分には其れが、必要だったというだけの事
目が覚めたらきっとまた
ああだこうだと
生産性の無いくだらない過去を
独り並べては悔やむのだろう