所謂、不運

そこまでして一緒に居る理由はなんだったんだと
思うのはやはり僕等の存在という足枷だろう
生み出した小さな命の為に全て押し殺して耐え続けたのだ
これらから 僕は余計に自分の存在価値を見い出せなくなり 結局のところ自己否定に走る
必死に守った命は 必死に耐え続けた事により 寧ろ脅かされ その努力は結果的に負の連鎖しか産まなかったのだ
生かすためにと 苦しまぬようにとした
それが今度は僕の足枷になってしまった
元凶を絶たぬ限り この家に幸せなどは無いのだ
普通が欲しかった 普通が羨ましかった
高望みはしないから 富も名声も要らなかったから まともでさえいてくれればそれで良かった
頭のネジが足りていない 人間の皮を被った別の何か 最早化け物と呼ぶしか他にない生き物で
その血を半分受け継いでしまった除け者
生きづらいなんて言葉で言い表せて良いものか
生まれた世界を間違った
それが現実であり全ての答え
あんたも僕も 産まれて来るべきじゃなかった
少なくとも この世界には