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オタク流・一人旅のすゝめ

 こんにちは。くまです。

 この記事は、かなしろ銀行Advent Calendar 2020の12日目の記事です。

 ↓前日の記事はこちら↓


 先日投稿した記事↓がわりかし好評だったようで素直に嬉しいです。
 読んでくださった方ありがとうございます。


 自称多趣味の僕ですが、今回はその中でも生き甲斐になりつつある「旅行」についての話をしていこうと思います。


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 今までに訪れた(+今月中に訪れる)都道府県はこんな感じです。
 来年中に47都道府県制覇したいですね。

 移動は基本的に鉄道が中心です。理由は単純に僕が鉄オタだからです。
 あとは行程によってバスや飛行機、フェリーなどの公共交通機関を適宜利用しています。


・はじめに

 つい最近、こんなツイートが話題になっていました。

 皆さんはどちらの立場でしょうか?

 僕はというとタイトルにもある通り前者の立場なのですが、後者の考え方も一概に否定できるものではないと思っています。

 修学旅行の経験などから、「旅行=大人数でワイワイ楽しむもの」という価値観を持っている人は少なくないと思いますし、実際そういった需要があるから旅行会社もツアーパッケージや団体用プランなどを大々的に宣伝しているのだと思います。

 そしてそういった人々に一人旅や少人数旅行の魅力が上手く伝わっていないという側面があるというのも事実です。

 そこで僕は「一人旅」に焦点を当て、一人旅の素晴らしさを紹介していこうと思います。



・一人旅のここが良い

 一人旅のメリットとしてまず一番に挙げられるのは「他人に気を遣う必要がないこと」だと思います。

 複数人で行動する場合、自分の行きたい場所全てに行くことが叶わなくなるかもしれないし、ご飯やトイレのタイミングなどもある程度同行者に合わせる必要が出てきます。

 たとえば、訪れた場所が当初思っていたよりも居心地が良かったり「もう少しここにいたい」と思ったりしたとしても、その後に他の同行者が行きたい場所がまだあるという時は基本的には断念して移動することになるかと思います。

 また、複数人での旅行では何時の電車に乗ってどこに向かって何日から何日までどこに宿泊して〜といったことも予め全て決めておくことがほとんどかと思いますが、一人旅ではこれらのことを気にする必要はありません。

 ご飯も昼は抜いて夕方に食べたり、行程的にゆっくり食べている時間が無いからコンビニで買って電車の中で済ませるといった選択肢も生まれてきます。

 「思っていたよりも魅力的な土地だからもう数日ここに滞在しよう」だとか、「やっぱり予定とは違う場所に寄りたくなったから次の列車に乗ってこっちのルートに変えよう」だとか、旅行中にその時の気分で誰に迷惑をかける心配もなく自由に行程を変更できるのです。

 僕自身、今年の夏に東北に訪れた際に「もう少し東北にいたいな」と思い、帰る直前で当初3泊4日の予定だったのを6泊7日に変更しました。
 
 ちなみにこの旅行は北海道&東日本パスという普通列車乗り放題のフリーきっぷを使っていたのですが、2日目の朝にいきなり「これに乗らないと間に合わない」という普通列車に乗り遅れました。

 この時は別に特急料金を払い後続の特急列車に乗れたことで事なきを得たのですが、こうしたトラブルが起こっても自分以外に迷惑がかからないのも一人旅の良いところです。

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滞在期間を延ばしたことで得た牛タン。

 僕は「その土地に行かなければ味わえない体験をすること」が旅行の神髄だと思っています。そして一人旅では旅行以外の要素に気を遣うことなくその土地の魅力を存分に感じられるという替え難いメリットがあります。

 もちろん「魅力的な体験を他の人と共有したい」という人もいると思いますが、そういう方も是非一度「自分による自分のためだけの旅行」をやってみてはいかかでしょうか。

 きっと一人旅でしか感じられない何かがあるはずです。



・一人旅を楽しむコツ

 一人旅をしたことのない人の意見としてよく耳にするのが、「1人だとどこに行ったらいいか分からない」「1人だけで楽しめる自信がない」といったものです。

 僕はこういった不安の解決策は「旅行を自分の好きなものや興味のあるものと結びつけること」であると考えています。

 代表例としてはアニメや漫画などの聖地巡礼です。

 これは前の項で触れた「その土地に行かなければ味わえない体験」の良い例でもあるのですが、作品でモデルとなった風景は他のどこでもなくそこにしかないわけです。

 作中の名シーンと同じ風景を見てみたい、主人公達が行っていた店に行ってみたい、好きなキャラの通学路を実際に歩いて辿ってみたい等、こういった追体験を含む動機は旅行という行為との相性が非常に良いです。

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『響け!ユーフォニアム』の聖地である宇治。


 ついでにその土地の名物を食べたり景勝地を見に行ったりといったこともできます。

 僕の場合は鉄道が好きなので、その地方を走る鉄道(主にローカル線)に乗ったり、鉄道に関する施設や遺構などを見学することはどこに行ってもやっています。

 また暇さえあればGoogleマップを眺めているくらい地図が好きなのもあり、旅行中の移動そのものが楽しいというのもあります。

 日本であれば大体どこに何があって何線の沿線からはどういった風景が見える(はず)というのは把握しているので、それを実際に地図と照らし合わせながら楽しむと移動中も全く退屈しません。

 あとは観光地というのは大体その土地に縁のある偉人(仙台であれば伊達政宗、静岡であれば徳川家康など)にまつわる城や神社、博物館などがほぼ確実にあるので、そういった歴史についての知識があるとなお旅行が楽しくなると思います。

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神戸・湊川神社。
鎌倉幕府倒幕に貢献した楠木正成を祀っています。



・行って良かった観光地・名所5選

 僕がこれまで行って良かった/また訪れたいと強く思った場所について紹介していきます。

1. 立山黒部アルペンルート (富山)

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 日本一有名なダムであろう黒部ダムを通る、富山地方鉄道の終点・立山駅から長野県の扇沢までを結ぶ観光ルートです。

 日本で唯一残る現役のトロリーバスをはじめ、ケーブルカー、ロープウェイ、電気バスなど様々な乗り物を乗り継ぎながら立山の絶景を楽しむことができます。


2. 南紀白浜温泉 (和歌山)

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 日本三古泉の1つでもあり、古くから温泉街・リゾート地として栄えています。

 海岸で露天風呂を楽しめる崎の湯のほか、画像の白良浜(しららはま)は真っ白な砂とクリアブルーの海がまるでハワイのような雰囲気を感じられます。

 閑散期であれば大型リゾートホテルにも比較的安価で泊まれるのでオススメです。


3. 襟裳岬 (北海道)

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 地の果てを感じたいならここ。

 道央の南端部に位置しており、晴れた日には日本とは思えないほどの絶景や野生のアザラシを見ることもできます。


4. 尾道 (広島)

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 坂道と階段の街。
 急な斜面の間を縫って所狭しと家や寺社が並んでおり、先人の知恵と技術を肌で感じられます。

 至る所に猫がいるので猫好きにもオススメです。
 人馴れしているのか近づいてもあまり逃げない猫が多い気がしました。

 駅前のアーケード街は戦前からの古い建物が残っていたりとレトロな雰囲気を感じられます。


5. 青池 (青森県)

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 その名の通り青い池です。本当に青いです。

 青い理由については様々な仮説があるようですが、深度が深く、川などと繋がっていないため不純物などが流れ込んで来ないことなどがあるそうです。

 いつまでも眺めていたくなるような美しさで、僕も訪れた時には1時間ほどずっと眺めていました。



・すぐに使える旅費節約術

 旅行と聞くと「お金がかかるもの」というイメージを持たれる方は多いと思いますが、世の中には貧乏旅行限界旅行という言葉があります。

 これらは読んで字のごとく余計な費用を極限まで削って、通常の旅行よりも遥かに安く長く移動・滞在することを追求したものです。

 ただしこういった旅行は精神的・肉体的にある程度訓練や適性が必要な部分があるので誰にでも勧められるものではありません。

 そこで、貧乏旅行・限界旅行では必須の旅費節約術の中で通常の旅行でも使えるものをいくつかご紹介したいと思います。


1. 企画券やフリーパスを利用する
 
旅行に必ずといっていいほどかかるのが交通費や移動費用ですが、それを大幅に抑えることができます。

 ここで言う「企画券」とは特別企画乗車券の略で、各鉄道会社が主に発売期間や使用期限を限定して販売しているお得なきっぷのことです。

 有名なものだと青春18きっぷ東京フリーきっぷなどがあります。

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北海道&東日本パス(通称:北東パス)。
左上にあるマル企のマークが企画券の目印。


 企画券には○日間乗り放題タイプのものの他に、
・特急が往復割引になるもの
・特急往復割引+指定の区間で鉄道やバスなどが乗り放題になるもの
・旅行先で食事や観光ができる様々な施設・レンタカーを利用する際に優待割引を受けられるクーポンが貰えるもの
 などなど、多種多様な種類のものがあります。

 僕はどこに行く時も大体何かしらのフリーパスを利用することを前提としていますし、期間限定で激安のフリーパスが販売される時はそのフリーパスを利用するために旅行を計画するほどです。

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 画像はHOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パスというもので、今年JR北海道が数量限定・期間限定で販売していた怪物フリーパスです。

 券面にもある通り、JR北海道の全ての特急列車・普通列車が6日間乗り放題で12000円、すなわちどれだけ移動しても1日あたり2000円という超破格の安さ。

 その上4回まで追加料金無しで指定席も利用できるため、混雑する区間でも座れないといったことはほぼありません。

 ちなみにJR北海道が通年で販売している北海道フリーパスというのもあるのですが、こちらは7日間で27000円なのでおよそ半額となっています。

 9月上旬はこのフリーパスを利用するために北海道へ行きました。


 こういった企画券は鉄道だけでなくバスやフェリー、飛行機などでも類似のものが販売されています。

 一番手っ取り早いのは目的地付近に路線を持つ鉄道会社やバス会社などの公式サイトを確認することで、目的地に合わせて「○○(任意の目的地) フリーパス」などで検索をかけると大体は各社のサイトが出てくるはずです。


2. 宿は素泊まりで泊まる
 
ホテルや旅館などの宿泊料金は素泊まりが一番安く、次いで朝食付き、2食付きと値段が高くなっていくのですが、この2食付きは朝食のみの料金と比べてかなり高い場合が多いです。

 一般的に朝食付きは素泊まりと比べて+1000〜1500円程度なのに対して、2食付きは素泊まりと比べて3000〜5000円、つまり夕食分だけで2000〜3500円程度高くなります。

 なので、夕食は宿の近くの飲食店で済ませて朝食はコンビニで買うといった方法をとることで数千円単位で料金を抑えることが可能になってきます。

 この時期であればGoToトラベル利用時に貰える地域共通クーポンが多くの飲食店やコンビニで利用できるので、これを食事に充てるとなお節約することができます。


3. 自家用車を利用する
 
極論これです。最も行程の自由度が高く、最も安い。

 ただし運転するのは自分なので最も体力と気力を使うことにもなりますが、安く済むのは間違いないです。

 また自動車を利用する際の注意点として、都道府県によってガソリン代が大きく異なるという点が挙げられます。
 隣県であっても1リッターあたり10円以上違うということもザラにあるので、本気で節約したい場合はそういった情報も事前に調べておくと良いと思います。



・おわりに

 オタクは群れるのを嫌いがちなので一人旅適性が高い生き物だと思いますし、今はGoToトラベルが利用できたりコロナの影響で三密を回避することが求められたりしているので、特に一人旅に向いている時期でもあると思います。

 一人旅をまだしたことがない、興味があるという方はぜひ一度気軽に一歩踏み出してみてください。

 旅程の組み方が分からない、宿の相場を教えて欲しい、旅行計画のアドバイスに乗って欲しいなど、旅行に関する相談があれば僕(@Kul11a)のDMにいつでもご連絡いただければと思います。


 ここまで読んでいただきありがとうございました。

 





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