洞川食探訪 vol.1(書き手:山田悠)「はじめまして/嫁ヶ茶屋のはなし」
こんにちは、はじめまして。
「九鬼祭」(くかみまつり)に参加するアーティストの山田悠です。
このnoteの初めての投稿となる「洞川食探訪 vol.1」では、まず「洞川食探訪」とは何かという説明と、実際の食探訪について書きたいと思います。
「洞川食探訪」と「九鬼祭」について
「洞川食探訪」とは、奈良県の洞川(どろがわ)の食や食文化について、九鬼祭に参加するアーティストや洞川の方たちがリレー形式で紹介していくブログです。
読み方は「どろがわしょくたんぼう」です。
「九鬼祭」(くかみまつり)とは、2023年9月16日(土)から11月12日(日)までの期間に洞川で行われるアートイベントで、2021年の「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」天川村エリアに参加したアーティストたちが自主企画として構想しました。
「洞川食探訪」は、その「九鬼祭」の関連企画のひとつとして行っているもので、
アーティストたちが洞川で滞在制作をする中で発見したものや食べもの
洞川の方たちから教えていただく地元の視点からの食の注目ポイント
について書いていく予定です。
毎週1回、記事を投稿していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします!
大峰山一合目にある嫁ヶ茶屋
7月の洞川視察の時に、地元の方に連れて行ってもらったのが嫁ヶ茶屋です。
七尾山や蟷螂の窟(とうろうのいわや)の入口の近くにある落ち着いた雰囲気のお食事処で、大峰山に登るための出発点に位置します。
嫁ヶ茶屋のはなし
地元の方に聞いた話によると、元々「嫁ヶ茶屋」というのは洞川に嫁いだ女性が3年間の行儀見習いをしていた茶屋のことだそうで、洞川での生活に慣れるための修行としてここで学ばされたそうです。
幕末にはそのシステムはなくなり、名前だけが残っていると聞きました。
嫁ヶ茶屋のカレーそば
広々としていて趣のある雰囲気の店内で、カレーそばをいただきました。
この日は前日までの猛暑とはうってかわって小雨の降る肌寒い日で、あたたかいカレーそばが身体にしみてとても美味しかったです。
嫁ヶ茶屋では特にカレーにこだわりがあるとのことで、玉ねぎは飴色になるまで4時間以上も炒めているとお店の方に伺いました。
七尾山へ
カレーそばを食べた日は小雨が降っていたので、翌日の朝、七尾山に登りました。
女人禁制の大峰山に対して、七尾山は女性も登ることが出来ます。
七尾山と書いて「ななおざん」と読みそうですが、「ざ行」が「だ行」になる洞川流の発音では「ななおだん」。
私も「ななおだん」を参拝して来ました。
七尾山にはとても興味深い言い伝えがあり、それについてもまたどこかで触れられたらなと思っています。
まとめ
洞川で登山に行かれる方は、ぜひ嫁ヶ茶屋でひと休憩して、歴史に思いを馳せながらエネルギーをチャージされてみてください。
紹介した嫁ヶ茶屋については、大峯山洞川観光協会のウェブサイトをご覧ください。
それでは来週の洞川食探訪vol.2をお楽しみに!