洞川食探訪vol.8(書き手:天川村の裏)「奈良県民鹿を食う」
こんにちは、初めまして。
X(旧Twitter)で「天川村の裏」を運営している者です。
行政や公式的な組織とは全く関係なく趣味で天川村について発信している裏アカウントですが、お陰様でフォロワー2000人超えました。
今では天川村関係のアカウントで一番の影響力を持ってる裏の有名人です。
ある日ベンチに座り日課の「これからの天川の未来」について考えていた所。
九鬼祭メンバーと出会いなんやかんやでこの食ブログを書くこととなりました。
洞川の〝食〟について何を書こうか悩んでいる時フォロワーに
・郷土料理は貧乏で仕方なく食ってた説
・奈良県民鹿を食う
どっちがいい?と投げかけました。
そんな折、フォロワーが
「10月ですし鹿を食う話ですかね?」
なぜ10月だからなの?
「神無月ですから。」
鹿を食う話に決定した瞬間である。
鹿+仏像=
上記の文字を見れば日本国民全員が「奈良県」を想像するだろう。
つまり奈良県=鹿なのである。
奈良公園、厳密には春日大社の鹿は言わずも知れた神様の使いな訳で、人間の手により「天然記念物」なる保護するべき生き物として丁重に扱われている。
ただし、この話は春日大社周辺の鹿が対象であり、一度外に目を向けるとそれは「害獣」でしかないのだ。
害を成す獣
奈良公園で太々しく1日座り人間を見下した目で見つめ、あわよくば仲良く出来るかもと歩み寄れば子鹿は逃げ牡鹿は威嚇してくるあの鹿ではなく。
日中は山に身を潜め夜には農作物を食い荒らす、全国で経済的被害50億円以上も記録する大害獣の鹿の話である。
天川村洞川は奈良県の南部に位置し、地形的に農耕地の確保も厳しい中、毎年せっせと農作物を健気に育てている人間が住む地域です。
人間の手により杉ばかりを植林し、木の実が取れる木を伐採し天敵となる日本狼も狩尽くされ今や食事をできる場所は人里しかありません。
でも人間の作る食べ物はどれも美味しく、夜には寝ているのでありがたい限りです。
そんな害獣な鹿も奈良県南部では食べるのです。
近年ではジビエと言って流行の兆しが垣間見える、これからの観光資源として可能性を秘めた食材なのです。
さらに鹿肉は俗称をモミジと言って、秋に紅葉が美しい洞川にはもってこいです。
ジビエは獣臭い印象が有りますが村の猟師の捌く技術が優れているので違和感なく美味しく頂く事ができます。
是非洞川に来られた際はジビエ料理を堪能あれ。
さてさて、これまで調べれば解る内容を駄文を重ね長々と話したが如何だったでしょうか?
最後に〝裏〟らしく裏話を一つしてブログを締めたいと思う。
鹿の背中、馬でいう立髪に位置する部位を「背身」と言って刺身で食べると絶品で、鹿肉に珍しい脂が美味しい部位なのです。まぁ、食品衛生法により飲食店等では食べる事ができないのですがね。
是非足繁く洞川に通い、猟師と仲良くなり食べられるように交渉してみてはいかがでしょうか。
さて、神様の居ぬ間に鹿を食べる話を終わろうと思います。
最後まで目を通して頂いてありがとうございました。
あ、洞川なら鬼の居ぬ間にがよかったかな。
https://twitter.com/uratenkawa_byB
▲▲▲▲X:天川村の裏アカウントはこちら▲▲▲▲
文.イラスト:作 天川村の裏
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?