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かつて土佐の高知の物部村にあった正月

かつて土佐の高知の物部村の影仙頭の近辺にあった正月について
世界の他の地域にあったかもしれないし、
どこにも無かったかもしれない
今の言葉でいえば、
一つの福祉社会について記録に残しておきたい。

私の父親が10代までは
正月は一月余りあったようだ。

その間、
影仙頭周辺の人たちは
知り合いの家に正月祝いに行っていたようだ。
持てるものは酒や肴や餅を持ち、
持てざるものはあいさつに行ってご馳走に預かる。
そのようにして
地域で生きるものは
ほぼひと月半の間、
持てるものはその恩恵を感謝の印として知り合いに配分し、
持たざる者はその恩恵で無理をしなくとも
一年の1割5部程度の日々を
栄養や体力や気力を蓄えながら生きながらえた。


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