政党分析/自民党/行動原理/by世問う国民党
政治にかかわる上で、既存の政党を分析することは大事だ。
今回は自民党を見てみる。
2023年8月NHK世論調査政党支持率を見てみると、
自民党が圧倒的に高く、
支持政党なしに次いで堂々の2位、1/3を上回る。
自民党を倒したい側からすると、嫌になるような数字だ。
この数字はどこから来るのか?
自民党は、
日本人の行動様式を理解しているし、
議員や選対の中枢部も、日本人の行動様式で動いている。
ここでいう日本人の行動様式とは何か?
1 長い物には巻かれる。
2 自分の意見や意思でなく、
周りがどう動くか
に、合わせて自分の行動を合わせる。
3 議論の前に
誰が決めたかわからない
落とし所が決まっており
そこになんとか落ち着け、
とにかく、どんな理由であれ、
議論を避ける。
4 3が起こらざるを得ない
状況が予想されている時
異論を言いたい人には、「単に言うだけの場」を設け、
誰かが預かると言う形を取り、
その誰かに、意見の改廃を任せ、
結果、廃にする。
その時、こんな意見があったと記録には残すことで、
如何にも、3の意思を反映したかに見せる。
5 3の意思は反映しない代わりに
3の首謀者にある程度のポストや収入を与え、
3の意図を汲んだかに見せる。
6 あるいは、
3の首謀者のポストを取り上げ、
出世出来ないようにし
収入の道を断ち
見せしめにする。
これが最も端的に現れているのが、
日本社会における女性の処遇である。
女性には
まず、ものを言わせない。発言の場を制限したし与えなかったりする。
そのためにはパワハラ、セクハラも選択肢だ。
同じ仕事をしても、女性の賃金が低く抑える。
女性が外で働くのはもってのほかだとの考えの人もまだ多い。
その密度が高いのが地方だ。
地域社会全体がよってたかって、
それは家族であり、ご近所であり、
女性自身も(特に年配者ほど)そのやり方に加担する。
そこから逃れたくて、ほとんどの女性は高校を卒業すると、
都会に行く。
残ったのは、歳をとった昔から馴染みの同級生や親戚
そして彼らは、地方議員を選ぶとき、
知り合い度が高い(身内)という理由で投票する。
そこには、強固な共産党か公明党の支持者以外は
政策でなく身内を選ぶ。
上記の6のように
身内からハズレたくないためだ。
この地方議員たちは表面上は無所属だが、
行動はしっかり
自民党員として行動する。
これが、自民党支持34.1%の一つの理由だ。
今の選挙制度の限り、
本当に人がいなくなって
地方が消滅するまでは
この構造は簡単には無くならない。
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