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横浜流星とジョニーデップを足した超絶イケメンの3メートルおじさん銀髪ロングヘアーが登場する空想劇。魂が人間として地球に誕生するまでの「現代メルヘン」


カラオケでGalileo Galileiのイマジナリーフレンズを歌ってる動画のチェック後に天から降ってきた幻想的でブッ飛んだ白昼夢みたいな物語です。

【誕生秘話】

半分に割れた

シュークリームのような

柔らかい何か

黄色い何か


とても懐かしい何か


それが僕の小さな

頭蓋骨を

包み込んだ。

僕の身体が

一点の的になって

全人類にシュークリームを

ドカドカ、パフパフ

投げつけられたような

感覚だった


甘くて淡い謎だらけの

袋叩きに遇った

そして、

僕らの魂は


真っ二つに


割れた

宇宙の何処かにある

星の王さまに

頭を撫でられているような


誇らしさと

何とも言えない高揚感が


異世界の泉のように


湧いてきた


エメラルドの宝石が

溶けたような

水飛沫が

掌いっぱいに溢れた

神様が住む天界では

昼と夜、関係なく

抽選会が開かれて

肉体を持たない霊魂たちが


スーパーの特売日に押し寄せた

主婦のガチ勢のように群れを成し


500倍くらいに巨大化した

ガチャガチャみたいな

抽選の機械を囲んだ

霊魂たちは

無いはずの目を

モルダバイト、オパール、

ソーダライト

ラブラドライト、

サファイア、トパーズ

タンザナイト

ウォーターメロン・トルマリン

と言った宝石のように

光らせている。

無いはずの目ん玉を

です

まだ、肉体を持ってない

霊魂なので

そんな…わけ

ないんですけどねっ

相当

ビックリしたんで

しょうねっ

それは、もう、

エサを求めて


ビシャビシャと

水飛沫を散らす


池の中の

鯉みたいで

笑っちゃいます。

草、ぼーぼーですよ

すると、林の中から


パッと見、初老の


3メートルおじさん白髪でロングヘアー

草ぼーぼーの緑の上を

裸足で歩いて来る

じゃないですか!!

霊魂たちの声が

騒がしくなる


大きな、大きな

青と緑が混ざった色の

とても綺麗な

池の真ん中に

浮かぶ


大きな、大きな

ガチャガチャに


どんどん近付いて


行くのです


僕ら魂のコトなど

存在してないかのように

スルーして


池の上をスタスタ歩く


3メートルおじさん白髪でロングヘアー


それは


呑気に鼻歌を鳴らして


近所のコンビニまで

歩くような

軽快な足どりですよ?

しかも、

横浜流星とジョニーデップを足して

足して

足して

足しまくった

超絶っっっ

イケメンなんだぞ!?

そりゃー

無いはずの目ん玉が

モルダバイト

オパール、ソーダライト

ラブラドライト、サファイア

トパーズ、タンザナイト

ウォーターメロントルマリン

みたいに

光っちゃいますよっ


そんで、馬鹿デカい

ガチャガチャの前で


ファイナルファンタジーに出てきそうな

入手難易度Sランクの

珍しい形の杖を天に掲げる

ガチャガチャのやつが


みるみる浮かんで


とちおとめ(栃木産の苺)


85個分くらいの高さで


止まった

そして、皆に叫んだ


「早く、人間になりたいか!?」


無いはずの声で「オーッ」


「地球でプリズン・ブレイクやりたいか?」


無いはずの声で「オーッッ」

「低次元人になりたいか!!!」


無いはずの声で「・・・」

「次元上昇したいやろ!!!」

(; ̄Д ̄)?

めっちゃ低い声で

前列の数人しか

聞こえないくらいの声で

「お前ら、プリズン・ブレイクやりたくないの?」

「プリズン・ブレイク…」

……

池の中に生息する微生物

ミドリムシかゾウリムシ

もしくは、ミジンコ、ハネケイソウ

はたまた、

ボルボックルしか

聞き取れないレベルの低音に

あまりの恐怖で

ガチガチになった

前列の

新規ファンのガチ勢が

無いはずの声で「オーッッッッッ」と

叫んだ

なぜか?

地球上の草ぼーぼーの

緑の全部をひと振りで

刈りとってしまう巨大な斧が

自分たちの

ないはずのクビに

ぶっこまれたら

ないはずの人生が

ガチで終わってしまうコトを

悟ったのだ。

誰も居ない

湖で泳ぐ

イルカを眺めるような

青く澄んだ瞳に

切なさと虚しさ

この世が灰色の

煙と濁流で包まれてしまうような

絶望感

それは、カリスマロックバンドの

解散とは

似て非なるものだ。

彼のテンションの

低さが

新規ファンのガチ勢の

母性本能をくすぐったのだ。

すると、彼はソーダライトのように

青く潤んだ目をパカッと開き

暴○団幹部の家宅捜査で

目尻に火花を散らす警察の

ガサ入れ調査班のような声で囁いた。

「プリズン・ブレイクやるんか?」

無いはずの声で「オーッ」

「プリズン・ブレイクでいいのか?」

無いはずの声で「オオオーッ」

「ソーシャンクもあるぞ?」

無いはずの声で「オオーーッ」

「どっちか選べ、コラッコラッ!!」

無いはずの声で「オオオーッ」

「ソーシャンク。」「オーッ」

「プリズン。」「オーッ」

「ソーシャンクの空にやっぞ!!」

オオオーーー!!!

「プリズン・ブレイクやっぞ!!」

オオオーーー!!!

地元の凱旋ライブに来たバンドみたいに

生き生きと喋る

横浜デップ流星おじさん

白髪でロングヘアー

その姿は

合従戦の序盤で

平民と軍隊に檄を飛ばす

秦国の王様

叡政のようだった。

(キングダム読んだら爆笑できます。)

その後、宙に浮かぶ


大きな、大きなガチャガチャ


目掛けて


カッコいいとは言えないけど


珍しい形の杖を


何度も


振りまくって


ガチャガチャを回した。


透明な薄い膜で


煌めく玉が一つ


放たれて


ゆっくり落ちて


僕らの内の誰か


霊魂の一つが


池の水面に触れる寸前で


結合するのだ


その瞬間


無いはずの胸の高鳴りは


「凄まじい」


シュークリームを1個ずつ


両手に持って

握力全快で


「ムギュッ」とやった感じに近い

近くないかもしれないけど

「清々しい」と「気持ちいい」を


足して


足して


足しまくった感覚ね

「それは、ホントなのかい?」

横浜おじさん白髪でロングヘアー

つまり、高次元の存在は

後半、「ぜぇーぜぇー」

息切れしながら

頑張った。

そして、ダース・ベイダーみたいに


なった頃


僕の内なる鉄琴が


「トゥクトゥク、トコトコ、テンテン」


「シャカシャカ、ズンズン、キンコン」

鳴ってる時


ボクは

草ぼーぼーと

池の水面を

滑るように

駆け抜けた

白髪のジョニーデップが微笑み

「アテンション、プリーズ!」


「いや、アセンション、プリーズ。」


「健闘を祈る!!!」


5月の朝の木漏れ日のような声で言った

そして、


無いはずの滑り台に

乗って

天界から青い星へ

幻想的な速さで

落ちてった

星が一つも見えない

真っ暗闇の中を

エメラルドの水飛沫を上げながら

滑り落ちてった

「僕の住む町はとても自然が豊かで空気がキレイ。

夜になって空を見上げれば、あちら、こちらで
光を地上に蒔いている。

小さな池や小汚ない川の何処かで仲良し会議で集まってる魚たちが存在する。」

「いつか、そんな素敵な町で暮らせたらな…」と
願いながら、神秘の土管を潜り抜けた。

「宮沢賢治、好きなんだよなぁ…」

星なんか

ひとっっっっっっっっっっつも

見えない、音もしない

真っ暗闇の中を

滑り落ちてった

どこまで落ちてゆくのか

理想の地に辿り着けるのか

ひとっっっっっっっっっっつも

わからないので

とりあえず

全力で空想の羽を

バッサ、バッサと鳴らして

楽しむコトにした

自分の意思で世界を創るコトにした

すると、

ラベンダーの香りがした

小鳥たちの話す声が聞こえた

ネズミと遊ぶ白い猫も現れた

水色の空がムラサキ色に変わった

風に揺れて、涼しげに鳴く

透明な生き物は丸かった

その近くで「夏だねー」と

老いたコビトが言った。

すると、「れいぞうこ」という

白くて巨大な長方形の「バケモノ」が

差し出した「すいか」というヤツは

もっとバケモノだった。

まず、見た目がとても奇妙だ

全身がミドリ色で丸い

コビトのような手足がひとっっっつも
生えてないのに堂々としている

よく見たら、黒いカミナリが

頭の「てっぺん」から

バキバキに落ちている

のに、堂々としている

老いたコビトが

「すいか」の脳天に

銀色のヤツを

そっと静かに置き

満面の笑みを浮かべながら

「沈黙の制裁」を実行する

ジタ、バタしないのだ

自分の命が終わる時だと悟ったのか

さっきより、堂々としているぞ!!

銀色のヤツが「彼」のてっぺんから
半分まで切ったというのに

窓辺にピョンと来て、虫たちの鳴く声を
聞きながら、「秋の到来だ。にぁ…」と
涼んでる猫みたいに

「ほ・の・ぼ・の」してやがる。

「すいか」という生き物は底知れないヤツだ

完全に真っ二つに切られた後に

「召し上がれ」と自ら、天を仰ぐのだ

このバケモノは「心臓」なんて高級なモノを
元から持ってないのか?

えっ???

いや、ありました…

パカッと開いた彼は、

麗しの、そう

うるわしの赤の国の大王様でした。

なんて…ウ・ツ・ク・シ・イ!!!

これは!!ルビーですか?ねぇ素敵な指輪ですね!!この青いピアスは何ですかね!?

「サッファイアだよ。」

サッファイア!?カッコいいですね!!
サッファイアね!!!

「うん、ありがとう。」
「でも、君って蚊とかハエみたいで、なんか鬱陶しいから、バイバイしようね。」

「ねっ」

えっ急に冷たくないですか!?

「急じゃねぇだろ!!始めっから俺はキンキンに冷えた「すいか」の大王様なんだよ!!お前みたいにへらへら笑って週刊誌みたいにペラペラしゃべってるアホは速く、あっち、行け!!!」

「夏の朝から、ミャーミャー、ワンワン、
トゥク、トゥク、ヒーヒー騒いどるデッカイセミか!!」

どうしたんですか?大王様。

「うるさーい!!」

「今すぐ、宇宙の藻屑になれっ」

「散れっ」

「軽やかに散れっっっっ」

逆に制裁されちゃったねぇ

それを一口、食べた若いコビトが言った

「す・べ・り・だ・い」

「人間の魂を3次元の星へ送る滑り台…」

星なんか、

ひとつもない夜を

越えて

ずっと昔から待ち望んだ

「一世一代の冒険だ。」

この星の何処かに

もう片方の君が存在する。

半分に割れた僕たちが

出会うまでの物語が

今、始まる。

僕と同じ魂だった君を探しに行こう。

地球で本物の「愛」と出会うまでの通り道を

ひたすら滑る。

真っ二つに割れた「すいか」の片方を

食べきった

そして、

人間になった。

無いはずの声が

ちゃんと聞こえた。

感極まって

とても長い間

泣いた。

内なるゴールデンレトリバーのエサ代、読みたい書籍の購入、音楽などの表現活動に使わせてもらいます。