今日のマナー筋トレ『お団子屋のおつり』
マナー筋トレとは、運動して得た筋肉が丈夫な体をつくるように、マナー(心遣い)を身に付けることで自分軸が強固なものになる、そう私は感じています。そして、マナーは特別な事をするわけではなく、日常を過ごす中に溢れています。そんな当たり前の話をしていきます。ちなみに、画像と記事の内容は無関係です。
ウォーキング途中にあるお団子屋さん。私がこの町に住んで約30年、その頃からある古く小さなお店で、親しみやすいお母さんという感じの女性たちで切り盛りされています。家に帰ってから食べようといつも寄ってしまうのですが、ウォーキングの意味無し(笑)
ある日のこと、大好きな道明寺と草餅を2個ずつ注文、金額は350円。私は千円札と小銭を50円出しました。すると「はい、おつり100円ね~」と、手のひらに乗せられたのは100円玉1枚。
「えっ?」と、まず戸惑いまいた。その女性の手には、私が渡した千円札がまだ握られていました。すぐに「千円を出したので、おつりが違いますよ」と言うと、その女性は「えっ?えっ?…」と頭がこんがらがっている様子でした。
誰にだって間違いはありますので、ゆっくりと計算を説明しました。すると「あっ、おつりは700円ね」と言って正しいおつりを渡してくれて、さらに「ごめんね~」と一言。問題は解決したので、おつりを受け取り立ち去ろうとすると、背中で聞こえてきたのは「えへへへ」という笑い声。
想像するに、きっと他の女性に「なにやってるのよ」というような顔をされたかで、本人は「やっちまったわ」という自分の失態を「えへへへ」という笑いで応えたというところでしょう。私に聞こえているという配慮など微塵もない感じです。
お団子を買って家に着くまで、私の頭には「おばちゃんにはなりたくないな」と言う言葉がずっとよぎっていました(年齢的には私も十分おばちゃんですが)。あの「えへへへ」は、「おばちゃんじゃ仕方ないよね」という甘えを自ら乞うているようにも感じたので、ぶるっと身震いして、おばちゃんにはなりたくないなと思いました。私のマナー筋トレ、略して「マナキン」の1ページでした。