うつ病ってこんな風に治ってる(私の場合)
今回は、うつ病で床に伏せてる方、うつ病の家族がいる方向けに、いつもより長文になるが、私の場合の治り方を書いていこうと思う。
うつ病発症起き上がれない
うつ病発症当時は以前書いたように、起き上がることすら出来ず布団の中で苦しい思いをしていた。意味不明の不安感、身体のダルさ億劫感…今まで体験したことない身体の重さはトイレに行くのも嫌な位だった。
ありがたかったのは夫の存在。ボロボロの私を彼なりに看病してくれた。お風呂に入るのも、歯を磨くのも全く出来ない状態だった私の頭を洗ってっくれたり、身体を洗ってくれたり…食事の買い出し、猫の世話。
歯磨きは頑張って自分でしたっけ。うつ病で最悪の状態のときは、そばにいてくれるのもありがたいが、お風呂のケアや食事の準備、洗濯など、今まで出来ていたことが出来ない事を理解してほしい。
シャンプーと身体を洗ってくれたのは本当に助かった。
やっと起きれるようになり、朝散歩を開始
しばらく寝たきりの状況が続いたが、何とか起き上がれるようになった。
医者に【運動】の指示があり、重い石を抱えたような状態で朝散歩を開始。
私の場合は何とか動ける事ができたので、はじめは玄関からマンションの中庭までの朝散歩。
朝起きる事が出来たのも幸いした。
注意したいのは絶対に無理をしないこと。靴を履くところから始めたって良いと思う。そこから少しずつ距離を伸ばして行く。
歩かないと、治らない。コレは本当。動けるようになったら身体を動かす習慣をつけるのは、治療効果が高い!
朝散歩の距離が伸び、身体の重さが取れ始める
毎日コツコツ朝散歩を続け、1日30分歩けるようになった頃、身体の重さから開放される日がやってきた。
ある朝、目が覚めたら身体が軽かった!とても嬉しかった!それと、同時に不安感も薬の効果がでたのか、知らないうちに出なくなっていた。
この日を堺に、今までの生活のリズムを少しずつ取り戻す方向へ…
だけど、テレビを見ても雑音だし、音楽は楽しめない…そんな状態だった
薬を自分の判断でやめてしまうと、元の状態に逆戻りしてしまうので
絶対に、絶対に!医師の出された薬を継続して飲もう!
少しずつ意欲が湧いてくるが、楽しめない
身体の重さ、ダルさから卒業すると、次にやって来たのは【意欲】だ。
【意欲】は戻ってきたが、楽しむ事が出来ない。
なんとも厄介な状態だが、何もしないよりましと思い、趣味のカメラや友人に逢い少しだけ談笑したり、今まで雑音だった音楽も聞けるようになった…自分なりに【意欲】に従ってみた。
以前好きだったことは何となく出来るが、掃除、洗濯、料理はどうもやる気が起きない…。仕方ないので、食事はスーパーの惣菜やお弁当屋さんに頼りきり、掃除は出来ないので主人が時々やってくれるのを待つ。(もともと嫌いなのもあるが)洗濯は何とか自分でやっていた。
そして、この頃になると、一切気にも留めてなかった身だしなみに気を使うようになった。
身だしなみに気を使うと、自分の体型が気になり始める…今まで動かなかったツケなのか、体重が10キロ以上増えてしまった…。
医師から就業の許可が下りる
ある程度まで、エネルギーが戻ってくると、日中が暇で、暇で仕方ない。
そんな中、日課にしている散歩で知り合った方から体操のお誘いを受け、午前は体操に行くようになる。
朝のルーティンが散歩→体操→買い物という毎日に…そんなルーティンも午前中で終わるので退屈していたところに、医師から
「そんなに暇ならバイトしなさい」
と、思っても見なかった就労許可が下りた。
バイトとの条件は短時間で身体を動かす事だったので、まずはじめにスキマ時間で出来るスーパーの早朝品出しバイトをすることにした。
そこで、役に立ったのがタイミーというスキマ時間バイトアプリだ。
デメリットは交通費が極端に少ないという点だが、リハビリに行くつもりでバイトに行くにはちょうど良かった。
しばらくスキマ時間バイトで身体を慣らしながら、もう少し長い時間働けるバイト探しを並行して行った。
そして、スキマ時間バイトを卒業し、週3回、6時間勤務のバイトへ移行していった。
アルバイトを始めた1週間~2週間は不安感に襲われたりもしたが、仕事が慣れてくると徐々に治まり、何とか続けられている。
今はまだ楽しめないけれど…
相変わらず、趣味のカメラや友人と遊んでも心の底から楽しむことは出来ないけど、だいぶ普通の事を普通に出来るようになってきた。
うつ病は時間がかかるが、絶対に治る病気。だから、諦めないで医師の出された薬をしっかり飲み、散歩や軽い運動を行い、食事をキチンと摂る。
今、布団から出れず、苦しい思いをしていたり、身体が鉛の様に重く辛い状態でも、必ず良くなる病気だ。
私も、何日も何日も「こんな辛い日がいつ終わるんだろう?」と思いながら何とかここまで回復した。
今回、このnoteにたどり着いた方の希望になれば幸いです。