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1分程度で読める怪談です。
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#短編

提灯の火を消す女【怪談】

提灯の火を消す女【怪談】

まただ。
俺が夜出掛ける時には絶対にいる。
それが多分……この世の者ではない事は何となく分かっている。
どんな土砂降りであろうが傘も差さずにそこにいるし、誰1人としてそいつに見向きもしないからだ。

自宅を出、駅方面に向かう途中、鳥居がある。
普段はなんてことの無い鳥居だが、何かの節句にはその鳥居に提灯が幾つも吊り下げられる。詳しい日程は知らないが、大体四季ごとに1回、多分1ヶ月くらいの間だとは思

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神木のうねり【怪談】

神木のうねり【怪談】

友人達三人と肝試しに、山の中腹にある古びた神社へ行く事になった。
何事も無く神社に着き境内一通り散策し、写真や動画を撮っても特に何も映らないし起こらない。
突然、泥酔状態の友人が境内に生えている松の木に向かって小便をし始めた。自分を含め全員が笑い、もう一人が同様に小便を掛けた。

それから暫くして誰ともなく帰るかという流れになり、車に戻ろうと鳥居を潜ったその時。
小便をした二人が奇声をあげ、山に向

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天の糸【不思議な話】

天の糸【不思議な話】

その現象を初めて発見したのは、アメリカ南東部に住む15歳の男の子だった。ふと空を見上げると、純白で途轍もなく細長い紐の様な物が見えたと言う。不思議な形の雲かと思ったが、それにしては風に靡く様子も無ければ大きさも変わる様子も全くない。そしてその紐は自分以外には見えず、近付けば手の届く高さにあると気付くのに時間は掛からなかった。
その紐は世界中で発見された。他人が観測出来ないが為に実証のしようが無かっ

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悪魔の実験

とある科学者が様々な実験に没頭したいがあまりにこう言った

「ああ、こんなにも実験がしたいのに、どうしても睡眠を取りたくなってしまう。実験中に眠らないようには出来ないものか」

すると悪魔が現れて提案した。

「実験が終わるまで眠らなくても良い様にしてやろう。その代わり、死んだらお前の魂を貰うぞ」
「よし、それで良い」

ある日科学者が実験室にいると、悪魔が苛立った様子でやって来て言った。
「おい

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ショーケース【オカルト】

幼い頃から、夢の中でショーケースに入れられた人間が出てくる。すると翌日のテレビにその顔が映し出され、暗いトーンでアナウンサーが原稿を読んだ。

今日の夢では、凡そ数えきれない程の顔がひしめいていた。この事を誰かに伝えたとしても信じて貰えそうにないので、黙っておくことにした。