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久賀池知明
2022年6月28日 18:49
父方の祖父の実家には小さな子供が住んでいる。しかし、誰もその子の世話をした事がない。勝手に物を食べ、飲み、風呂に入って服を着る。特に悪さをする訳ではないが、寝室に立っていたり音もなく廊下の角から現れたりと、驚く事が多々あった。何故この家にいるのか、何故誰も気にしてはいけないのか、明確な理由は定かではない。一度話しかけた事もあったが、無視された挙句祖父に大目玉を食らったので、以降は話かける事
2022年6月22日 22:24
K子さんの家では、帰宅する度にどこからともなく「待ってるよー」と声がするらしい。特に何かがある訳でもないし、気にしないようにしていた。ある日、酔っ払って帰ってきてつい「はーい」と返事をしてしまった。すると「待ってたよー」と声がして、酔いが冷めたとの事。
2022年6月15日 23:33
透き通った青空高く聳える入道雲そこかしこで泣き喚く蝉少し下に目を向ければ青々とした森が目に飛び込んでくる茹だるような暑さの中、私は次の電車を待っていた次の電車まであと15分今にも溶けてしまいそうだ構内アナウンスが回送列車の通過を知らせる列車が通れば数秒だけでも涼しくなるだろうかさっき買った水も既に飲み干し、それでもまだ喉の渇きは収まらない無意味どころか悪化させると分かってい
2022年6月10日 08:38
とある科学者が様々な実験に没頭したいがあまりにこう言った「ああ、こんなにも実験がしたいのに、どうしても睡眠を取りたくなってしまう。実験中に眠らないようには出来ないものか」すると悪魔が現れて提案した。「実験が終わるまで眠らなくても良い様にしてやろう。その代わり、死んだらお前の魂を貰うぞ」「よし、それで良い」ある日科学者が実験室にいると、悪魔が苛立った様子でやって来て言った。「おい