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◇世界の食卓から社会が見える / 岡根谷美里◇

少し前に、NHK BSで再放送されていた「台所探検!ヨルダン」に出演していた、小柄で可愛らしいバックパッカーが、岡根谷美里さんでした。どういう人なのがググったら、東大の土木工学の大学院を出て、新卒でクックパッド株式会社に就職したそうで、そのあたりは、↓のサイトにあります。

その後退職し、世界の台所探検家として、フリーランスで執筆や食育に携わっておられるようです。noteにも彼女のサイトがあるのですが、今現在は、X(旧Twitter)を頻繁に更新されており、トンガで取材中のようです。

そして先日、フォローしていた、エスビー食品のnoteにも記事がありました。

とにかく、行動力があって面白そうな方ですよね。ちょうど4月にこの本を出版されていて、図書館にあったので予約したのでした。

2018〜22年の各国訪問に基づいていますが、コロナ禍だった事もあり、「ベトナム」は第4章では古都フエにも行かれていますが、第1章は埼玉県本庄市のベトナム寺院の様子でした。ここはテレビ番組で紹介された事もあり、私も存在は知っていましたが、いろいろ考えさせらせます。

「インド」も日本で友人の所にジャイナ教の方がホームステイしていたので野菜尽くしの料理を教わりにいかれた様子です。そこからベジタリアンなどの食を、コラムとして各航空会社の機内食について考察されたりもします。

さらに、日本で香港料理を教えている方から月餅作りを教わることから、過剰に贈り合う事で廃棄されてしまう事まで考えるという具合で、海外には珍しい食べ物が沢山あるなぁと思う程度の私とは違い、とにかく、なんで?どうして?と思ったら、とことん追求しちゃう方でした。

そして、最後の第8章は「パレスチナ」と「ヨルダン」なのです。イスラエルに行くので友人にパレスチナの人を紹介してもらい「パレスチナ自治区」を尋ねられているのです。お世話になったご家族に向けて「今年もオリーブの実がたくさんとれて…あの丘の上の家に安心して住み続けられることを祈ってやまない」とありましたが、なんだかとても心配です。岡根谷さん(読みながら数日かけてこれを書いたので、今、Xを見たら、トンガからフィジーに移動されたようです)も、気になさっていることでしょう…。

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