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ゴマキというモンスター

ゴマキというモンスター

(2021.12.15発行フリーペーパーから抜粋)

「ハロー!プロジェクト」

 YouTubeにて「ハロプロ シングル売上ランキング(モーニング娘。以外)」と言う動画を発見。にわかとは言えファンはファン。観ない訳にはいかないだろう(キモッ)って事でチェック。その動画では、10万枚以上の売上を記録したシングルがランキング形式でまとめられていたのですが、10位圏内に5曲に後藤真希氏が参加しており驚

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「ヨイトマケの唄」美輪明宏(第63回NHK紅白歌合戦)

「ヨイトマケの唄」美輪明宏(第63回NHK紅白歌合戦)

(2022.1.17発行フリーペーパーから抜粋)

 大晦日の風物詩と言えば一昨年までは笑ってはいけない、紅白、格闘技と相場が決まりつつありましたが、近年の国産バラエティ文化への批判的指摘の煽りを受け、昨年からはラインナップが変わりました。
 2000年代に格闘技の大晦日興行が地上波放送で開始された際にはその過激さから批判が相次ぐ訳ですが、団体を変え未だ続いています。高視聴率に喜ぶ大手スポンサーと

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「未来」(1976)岩崎宏美(3rdアルバム「飛行船」収録)

「未来」(1976)岩崎宏美(3rdアルバム「飛行船」収録)

(2021.12.15発行フリーペーパーから抜粋)

 何故かラスタ配色の文字に無理矢理プロペラをつけ、きっと業界の大人達によって訳もわからぬまま両手を上げさせられる岩崎宏美さんの背景は完全手抜き。時代を言い訳にしても有り余るダサさを放つこのジャケットなのですが、スタジオ撮影ではなく都内の公園で行ったそうです。じゃあせめてその写真使えよ!!とツッコミの一つや二つ入れたくもなります。だって中島みゆき

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「AOI夜」(2019)FNCY(1stアルバム「FNCY」収録)

「AOI夜」(2019)FNCY(1stアルバム「FNCY」収録)

(2021.10.15発行フリーペーパーより抜粋)

 ヒップホップにおいて「リアルじゃない」事は「フェイク」とされ、時に糾弾されます。スーパー雑に例を挙げると不良アピールをしながら実は大して悪くないヤツなどですが、それが転がりに転がり「ラッパーは悪くきゃ!」みたいな層が一定数存在します(否定はしません)。無論反対に「別に悪くなくてもいいだろ」って層も存在する訳で、何十年も前からスチャダラパーを筆

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「君のために生きていくね」(2020)踊ってばかりの国

「君のために生きていくね」(2020)踊ってばかりの国

(2021.09.15発行フリーペーパーより抜粋)

 ゲスの極み乙女。、ヤバイTシャツ屋さん、夜の本気ダンスなどが例に挙げられる「グループ名がハズし文章ブーム」に少なからず嫌悪感があったもので、踊ってばかりの国も聴かず嫌いでした。ヤツらに共通するのは「初見ではアルバム名とバンド名どっちがどっちなのかわからない」。

 このバンドも例に漏れない訳ですが、オープニングトラック「Boy」のライブ映像を

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