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お腹に力を入れながら動きましょうは「不自然」です【インナーマッスルの力は勝手に入ります】

こんにちは、くどちんです。
「お腹に力を入れて動きましょう!(または歩きましょう)」というフレーズを聞いた事がありませんか?指示通りに意識しようと思っても「そんなにずっと意識してられない!」と自己嫌悪に陥っていませんか?今回はそんなお悩みを解決させていただきますね。

<今回解決するお悩み>
・ずっとお腹に力を入れて動くなんて意識できない!どうしたらいいの?という悩み

【結論】インナーマッスルは「自動」で入ります【意識するのは非効率】

結論から申します。お腹に力を入れて!という指示は非効率的で不自然な指示です。理由は以下の3つ。

①そもそもインナーマッスルは自動で入るものなので手動で入れるのは不自然
②たくさんの事を意識しなければいけない状況で、お腹に力を入れ続けることに意識を保ち続けるのがそもそも非現実的
③間違って「アウターマッスル」に力が入ってしまうと、動きそのものが不自然になる可能性がある。

意識をし続ける事で、それが無意識に変わる!という事はよく言われますよね?全くその理論は否定しません!学習理論はそういうものですので。しかしこれに関しては他の方法でも学習できます。そもそも意識し続けるって難易度的には結構ハードモードですよね。
これをお読みの方はきっと、「意識し続ける」という方法で挫折してしまった方だと思います。
結構難しいですよね?難しいんですよ・・・。

3つ目の理由についてなのですが、これは結構多い問題です。実際に僕が出会った患者さんにもこういう方はたくさんいました。

こういう方の行く末は「力が抜けない身体」です。

そもそも身体がしなやかに動く事が出来るのは「適度に力が抜けているから」です。

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羽生選手の動きが素敵に見えるのは芯は力強い、でも「適度に力が抜けているから」ですよね?(上の画像では指先は適度に力が抜けていて柔らかい。だから美しく見えますよね?)

アウターマッスルに力が入りガチガチになった動きは明らかに「不自然」です。不自然ということはその動きは「非効率的」ということです(初めてやるスポーツの動きって不自然ですよね?)

適切にインナーマッスルに力を入れる事が出来れば良いのですが、誤って「アウターマッスル」もガチガチに力を入れてしまうと、アウターマッスルに力を入れる事が「習慣化」されてその状態が「通常」と脳が認識します。

すると結果として「力を抜く」という事が出来なくなってしまい、自律神経の不調など様々な身体の不調を引き起こす原因となります。

「力を入れて動きましょう」という指示には実はこういった危険性も含んでいるのです。

インナーマッスルの自動スイッチはどこにあるの?

ここまでくると、「自動でインナーマッスルに力が入るっていうけど、それはどこにあるの?」となりますよね。その説明をしますね。
いくつかポイントはあるのですが1つは「足の親指」です。

歩いている時、何かを持ち上げる時などに、足の親指に体重が乗り、自然と力がかかる事で、インナーマッスル(腹筋)にスイッチが入ります。

もう1つは「背骨」です。腰回りのインナーマッスルは背骨に付着するものもありますし、何より背骨から、体幹の筋肉を動かす神経が出ていますよね。
この背骨がある程度柔軟である事が、スイッチを入れるためにとても重要になります。

「足の親指」「背骨」、この2つは覚えておきましょう!

【実践!】インナーマッスルのスイッチの入れ方【親指編】

口頭でいくら言っても伝わらないと思いますので、実際に身体を動かしてみましょう!
今回は「前屈」を例にしてみますね。以下に手順を箇条書きにします。

①直立で立つ(足は腰幅に開く)
②少しだけ膝を曲げる
③海苔巻きを作る時のように頭から順に丸くなり前屈をする
④両手は足の横につきましょう。

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こんな感じになっていればOKです。でも!ここまで柔らかくない人がほとんどですので、全然膝を曲げていいですからね!!!!!!(手の平はべたっとついてもOKです)。

さて、ここからが本題です。
今、膝は曲がっていると思います。
今体重は足の裏のどこに乗っていますか?踵ですか?足の親指ですか?

もし踵に乗っている人は足の親指の方へ重心を移動させましょう。
もしかしたら、この時点でうっすら「腹筋」に力が『自動的に』入った人がいるかもしれません!

さらに、骨盤を天井に引き上げるようにしてみましょう!下半身の力強さと、同時により腹筋に力が入ってくるかと思います(重心が後ろに移動しないように気をつけよう!)

ここで実験!その状態から、あえて踵に重心移動してみましょう
もしかしたら、入っていた腹筋の力が「スッと」抜けていくかもしれません。
これが「スイッチが切れた瞬間」です。
可能であれば、重心を前後させて、スイッチのオンオフを体感してみて下さい、何も腹筋を意識していないのに力が入ったり抜けたりすると思います。

このように、スイッチのある場所に体重がかかってくると「自然」とお腹に力が入ってくるように人間の身体はできているんですね〜♪不思議です。

(※今の一連の流れはこの後まとめますね!ぜひ実践してみて下さい!)

【まとめ】スイッチを押せば勝手に力は入ります!【身体の仕組みをうまく利用しよう!】

最後にまとめますね。

ずっとお腹に力を入れて動くなんて意識できない!どうしたらいいの?という悩み
僕の回答:
インナーマッスルは、自然と力が入るスイッチがあるので、それを活用しよう。(足の親指や背骨)

・そもそも「お腹に力を入れて動く」という指示は、意識し続ける事が難しいし、アウターマッスルを固めてしまう恐れがあるので、なかなか難しい。
→アウターマッスルを固める習慣がついてしまうと様々な障害を引き起こす恐れがある。

そして、先ほど行ったインナーマッスルにスイッチを入れる方法の手順もまとめておきます。ぜひ一度試してみてください!

①直立で立つ(足は腰幅に開く)
②少しだけ膝を曲げる
③海苔巻きを作る時のように頭から順に丸くなり前屈をする
④両手は足の横につきましょう。
⑤重心を足の指の方へ移動させる
→これだけで、腹筋に自然と力が入る人がいる。
⑥骨盤を天井に引き上げるように意識すると、脚の力強さ+腹筋のさらなる力みを感じる事ができる。
※あくまで意識の結果として力が入ります。意識的に踏ん張ったりしないようにしましょう!

今回書いたことは、意外と一般のトレーナーやインストラクターの方々でも知らない方が多いです。僕は何度かヨガのインストラクターの方とお話しした事がありますが、知りませんでした。

一般的によく使われている言葉なので、インストラクターの方も悪気がなく使ってしまう方も多いのかと思います。うまく出来れば全く問題ないのですが、必ずしも全員ができるわけではありません。

このお話しが、運動をする方々だけではなく、指導者側の方にも伝われば良いなと思い今回書かせていただきました。

それで、少しでもしなやかに美しく動ける人が増えてくれれば幸いです。

今回は以上です。



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