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どこかで読んだんだっけ。
見かけたのか、聞いたのか。
ずいぶん昔の記憶にはさまったままいた言葉が出てきて、思わず、検索した。

あの瞬間から君は、僕の光だ。

同時に、僕の闇を自覚させてくれる人だった。まるで自分自身をみているかと錯覚してしまう感覚。

忘れていたはずの痛みも、喜びも、彼女の指からはいとも簡単に流れ出す。
誰かが君の言葉を使うと、なんだか腹が立った。君は笑っていたけど、僕は許せなかったんだ。


忘れたままでいいと思っていた君の言葉で、私は今更救われた。こんな経験、これまでにも何度もあった。だけど言葉にはできず、何が自分に刺さって、何が通り抜けてくのか、定かではなかった。

もっと、もっと多くの人に。でも別に、あの人に届けたいわけではなくて。

どれだけ笑っていても一人を感じてしまうような、どれだけ求められても虚しさが溢れてしまうような、そんな自分みたいな誰かに、届けたくなった。



君の言葉が始まりで、そして終わらない。何処かへつなぐ、何処かへ届ける。広いけれど、狭くていい。ニッチであり続けながらも、多くの人の、低い入り口になりたいと思う。



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