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超絶ポエマー

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#マンガ

思い出と夢のスキマ

誰かに横取りされたアレを、取り返そうと思う 別にあたたかくも冷たくもなくって ただ、涙が…

工藤鈴
4年前
11

風化する私

昨日書いた言葉を使うのは なんとなく時代遅れに感じた。 だって、二人は何もかもが違う。 …

工藤鈴
4年前
7

忘れて花束

悲しみが足りなくなると、あの日の君を探した。 あの子は悲しい歌ばっかり聴いてた。 忘れて…

工藤鈴
4年前
5

夜漁り

フラフラしていても、真っ直ぐ歩けてしまう そんな自分が可愛くなくて、なんか愛おしかった。…

工藤鈴
4年前
11

アイドル

私は、キラキラしたあの子たちが嫌いだった。 一生懸命踊って、汗を流して、いつも笑顔で、応…

工藤鈴
4年前
11

この世界の片隅に

どれだけの幸せが胸を満たしても、ふいに現れる虚しさが私からそれを引き離す。冷静になってし…

工藤鈴
4年前
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窮鼠はチーズの夢を見た

初めて惚れた男は、世界を丸ごと愛してしまうような、弱い男だった。 誰といても楽しそうで、端っこが好きと言いながら、いつもみんなの輪の中にいる人だった。体に悪いし、迷惑がる人もいるから、と言いながら、タバコを吸う人だった。もう少しそばにいたいなんて言ってたくせに、さよならも言えないまま、改札の向こうへ歩いていった。 電車の窓に映るのは、見たこともない紛争地。逃げ惑う少年と、決して美味しそうではない汁をすすった親子の笑顔。隣の窓には、スーパーの裏で殺されている動物。わたしは、