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もしかしたら後で消すかも~ライ麦畑で捕まえて~

3日前ぐらいから読み始めた、JDサリンジャーの”ライ麦畑でつかまえて”。

名作は読んでおかなくては!という気持ちでアマゾンでポチって、届いた瞬間から通学の時間、実験の待ち時間、ご飯を食べながら夢中で読んだ。

面白くて手が離せない!、そんな作品ではなく、中盤からはお金をかけて買ったんだから最後まで読まなくてはという義務感からだった。

名作といわれている作品だから、これからの人生に何か大きな役に立つ教訓があるのでは?大きな深い意味があるのでは?なんて考えてしまったのもいけなかったんだと思う。

私はこの作品に価値を見出すことができない、感覚のずれた?少数派であるかもしれないという恐怖と、文学的な感性を持ち合わせていないのかもしれないという恥ずかしさが残った。

だけど、この恥ずかしさや恐怖の感覚がまぎれもない私の最初の純粋な感想だから大事にしようと思う。もしかしたら私はこの作品を絶賛するうまい文章を見つけて、それに説得され、その人の視線でこの作品を見れるようになり価値に気づけたら、このブログは恥ずかしくて消すことになるかもしれない。

随分と私は大人になってしまったのか、読んだ瞬間から、大丈夫かなこの子!?なんて主人公を心配する教師に共感してしまった。周りを全て否定することで自身はまともであると正当化する彼は、まさに体は大きくなっているけれど精神がその成長速度に追いついていない思春期そのものだなと感じた。

彼の大胆さと批判し放題で自分をまともだと考える部分に、幼稚さとそんな覇気が自分にも少し残ってたらなんていう羨望を感じた。妹や弟を心から慕っているところが私は好きだった。

これが正直全部で、それ以上に何かディスカッションをしたい気持ちにもならなければ、これがなぜ名作なのかという疑問と、何度も書いてくどいけれどこの作品に大きな価値を見出だせない少数派になってしまった不安しか残らなかった。

まあ、こんな感想も大事にしておこうと思う。



ありがとうございます!! 私が今度はあなたの力になれますように!