#501 コトバを眺め 完成された自然に非生物利用をした人間
最後になって新しく新しく自然に登場してきた人間が、自然の握っていたバトンを受け継ぎ、自然に変わって環境の利用をはかることとなり、人間はすでに生物の利用しえなかった非生物的環境の利用において、すさまじい成功を収めつつあるばかりか、生物的自然そのものをも、人間の利用の立場から、これを改造し、これを人間的体系のもとに再編しようとしている。かくして、この地球上に残る自然は、遅かれ早かれいずれもみな人間化されざるを得ない。今になって自然の保護をつくってみても、それさえも人間化された自然の一部に過ぎないだろう。
非生物を使って地球を生きているのは、たしかに人間だけだ。この人間がどんな地球に変えるのだろうか。人がこの地球に誕生してほんの少しの期間。無かったものとしてもいいくらい短いので、無かったことにならない様に考えなくては。といっても、今日を生きることでいっぱいですが。