読書会からの気づき
先日、オンラインでの勉強会に参加した。
『図解よくわかる授業づくり発想法』読書会リターンズ(第2回目)
事前に本を読んで、著者である上條晴夫先生(東北福祉大学教授)に疑問や気になるところを伝えながら進めていくという、非常に楽しい会だった。
そもそも読書会というのに参加することもこれまでほとんどなかったし、読書会という言葉すら最近知った。我ながらお恥ずかしい。
でもこの歳でこんな刺激的な勉強会に参加できたことは本当に嬉しく、多様な考えに出会えて最高に楽しい。勉強会後の達成感が混じった疲労感はなんとも言えない快感で、その後のビールは格別に美味い!笑
そんな快感を味わえた今回の読書会。2回目ということもあり前回から改めて読書を重ね、気になったところとグラフィックレコーディング(グラレコ)も楽しもうと思い、臨んだ。
参加した人たちが順番に上條先生に質問をして進めていく中で、「なるほとな!」「確かにな!」と思う質問や見方・考え方を広げることができとっても面白かった。
今回の読書会での一番の収穫は、「認知の4点セット」。
日々の授業づくりの中で、振り返り(リフレクション)を大事にしてきている。その背景としては、昨年度から参加しているオンラインでの学習会の影響が大きい。学びを振り返ってみて、何に気づき、何を感じ、どんなことが分かったのか。それを「自分で理解する」には「振り返り」が重要であると思う。自分自身もそれを体験しながら「学ぶ面白さ」を感じることができた。
学校ではそんな振り返りの書き方がわからない児童に対して、観点をはっきりさせて書かせるということを続けてきた。「書けない=書き方がわからない」児童は、何を書けばいいのかはっきりさせることで、大多数の児童が振り返りを書くことができた。具体的な手立てや観点を伝えることは効果的だと感じた。
しかし、あまりにも具体的な観点の提示は、子どもたちのリアルな思いや考えにはつながらないのではないかと、この本を読んで思い始めた。つまり、「何を書けばいいのか伝える」と子どもたちは「書かなければいけないこと」と捉えていないだろうかと気になってきた。
読書会でその疑問というか不安を伝えることができた。答えを待っていたのではない(きっと)。ただはっきり言えるのは、これまでの取り組みの中で確実に子どもたちに力がついているなと実感をし、成果が出ているだけに、もっと高めたい、より困っている子どもの声を拾いなんとかしたいと思った。
子どもたちの振り返りには何度も考えさせられ、何度も驚かされたことがある。そんな今目の前にいる子どもたちが、これからも「書くのって面白いやん!」「書いたら(発信したら)整理できた!」なんて思ってくれる一年にしたいと心から思えた読書会になりましたとさ。
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