腰痛について①、ぎっくり腰
目次
腰痛について①、ぎっくり腰... 1
(症状)... 1
(原因)... 2
(具体例)... 3
1,(病態)椎間関節性腰痛(椎間関節性捻挫)... 4
(鑑別)臨床症状と診察初見... 5
腰椎椎間関節お主な機能... 6
☆メニスコイド... 6
☆トロピズム(左右の関節面が非対称となる異常を指す)... 7
(整体施術)... 7
2,(病態)筋・筋膜性腰痛... 8
(鑑別)... 8
(結論)... 9
3,(病態)内臓体制反射... 9
(結論)
(症状)
l 突然発症して腰に激しい痛みを起こす
l 医学的には「急性腰痛」という
l 瞬間的または1日程度の短期間で非常に強い腰痛になるのが特徴
l 1ヶ月以内に自然治癒する
(場合によっては1~3ヶ月かかるケースもある)
Ø 発症直後 :強い痛みに襲われる
Ø 2~3日後 :痛みがかなり和らぐ
Ø 1週間後 :ずいぶん痛みは軽くなる
Ø 1ヶ月以内 :完治する
l 主に5つのタイプがある
Ø 筋肉が炎症を起こすタイプ(筋・筋膜性腰痛の場合)
Ø 椎間板が原因のタイプ(椎間板腰痛の場合)
Ø 椎間関節が原因のタイプ(椎間関節性捻挫の場合)
Ø 骨盤を形成する仙腸関節が原因のタイプ(仙腸関節腰痛の場合)
Ø 腸の硬直化とそれに伴う内臓体制反射に起因するタイプ(内臓体制反射)
l 動作に伴う痛み(寝返りや歩行など日常生活への支障がでる)
Ø 動作の瞬間に腰に激痛が走り、動くことが困難になる
(少しの動きでも表情が歪む痛み)
Ø 時間の経過と共に腰痛となり悪化していく
Ø 上半身を起こすことが出来ず、布団に横になると起き上げるまで時間がかかる
Ø おじぎをすることも身体を反らすことも出来ずぎくしゃくした動作になる
Ø 痛みを和らげようとする姿勢になり姿勢が歪んでしまう
Ø 歩行が困難、背すじを伸ばしたまま動けない
Ø くしゃみや咳で痛みが強まる(一回のくしゃみで悪化するケースもある)
Ø 寝返りが痛くて寝る姿勢を変えることが困難
Ø 骨盤に近い部分やウエストライン辺りの腰部が痛む
Ø 起き上がった状態よりも横になって膝を曲げてる方が楽
(原因)
l 原因を特定することが不可能
(筋肉、背骨周りの軟骨、椎間板トラブル等が考えられるが画像検査に映し出すことができない為)
l 椎間関節性腰痛と筋・筋膜性腰痛がぎっくり腰の病態として重視されている
l 「前かがみの姿勢」や「前かがみで物を持った時」
(例えば顔を洗う時や靴を履く時にも前かがみの姿勢になった時など、この場合は腸の硬直化によるものが多い)頻繁に(年に何度も)発作が起きる場合も腸の硬直化によるものである可能性が高い
「急に姿勢を変えた時」にも起こりやすい
(ベットから立ち上がった時に急に腰をひねったりした時やくしゃみをした時など)
l 特に多いのが(筋・筋膜性腰痛筋肉性)のタイプで首から腰にかけて身体の表面にある脊柱起立筋を酷使することで負担がかかり炎症を起こすことがある
l ぎっくり腰は非常に重いものを持った時など腰部を酷使した時に起こる病気ではなくちょっとした動作がきっかけで起こることも多々ある。
腰部を支える機能が低下しているケースで何らかの刺激で腰部を支える
筋肉、関節、椎間板などを痛める
Ø 荷物を持ち上げた時
Ø 朝の洗顔で前かがみになった時
Ø くしゃみをした時
l 腰部を支える筋肉、関節、椎間板を損ねる原因は生活習慣と精神的ストレスなど
l 生活習慣による影響
Ø 座り仕事、立ち仕事、作業台に向かう細かい作業など、同じ姿勢でいる時間が長い場合は疲労する筋肉や負担がかかる部位に偏りが生じる。適度に運動する習慣がない場合は筋肉の血流も滞りやすくなり腰を支える筋肉機能が低下するリスクが高まる
l 精神的ストレスの影響
Ø 難しい仕事に頭をひねりながら取り組んでいる場合など精神的な負荷がかかる場合でも筋肉が緊張して血流が滞り腰を支える筋肉機能が低下するリスクが高まる
(具体例)
l ぎっくり腰になった当日から翌日くらいまでを急性期といい、この時期は無理せず安静にする時期
l 「腰を軽く曲げて横向きに寝る」など腰に負担がかからない楽な姿勢をとる
l 患部に氷枕をあてるなどして冷やすのも効果的
l 翌日以降、痛みが弱まってきたら積極的に動くことが大切
(治りが早くなるだけでなく慢性化も防げる為)
l 外科的な治療が必要な場合もあるので医療機関を受診することが必要
l 痛みが強い時は痛み止めの薬を使用する(痛みうを恐怖に感じることは慢性化にも繋がる為)
l 痛み止めの薬の長期服用は副作用の恐れもありお勧めはできない
l コルセットは期間限定で使用する(痛みが強い時はコルセットを使うのも選択肢の一つだが痛みが無くなってからもコルセットに頼ると筋力が衰えて腰痛再発の原因になる為)
l 予防には身体の深部にある腹横筋や多裂筋などのインナーマッスルを鍛えて脊柱起立筋を助け負担を軽くすることが有効
l 再発予防する為にすべきこと(約1/4が再発するといわれている)
Ø 無理な姿勢をとらない
(腰に負担がかかる姿勢を避ける、代表的には前かがみ姿勢)
l ストレスを軽減する
Ø ストレスが続くと敏感になるので音楽や食べ物など自分の好きなものを生活に取り入れストレスを軽減する
l 肥満を防ぐ
Ø 体重が重い分、腰に負担がかかって腰痛が起こりやすくなる
l 適度な運動を行う
Ø 痛みがなくなって完治した後に身体を動かすことは腰をいたわる意味で効果が期待される
l ぎっくり腰になった後2~3日は組織の炎症がある為、痛めた部分を1日数回10分間アイスパックなどで冷やして対処する
l 2日間くらいはなるべく安静にして過ごす
l 寝る姿勢は横向きで膝の間に枕を挟んだり仰向けで膝を立てたりと楽な体勢を見つける
l 動かなくてはならない場合は腰痛ベルトを巻いて腰部を安定させる
l 2日間くらい安静に過ごした後、無理のない範囲で日常動作から始める
l 日常生活にストレッチや体操などを取り入れて筋肉のコンディションを保つ
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