信頼を得る方法
店長が店を任されて売上を上げるためにしなければいけないことの中で、一番大切なこと、それは、スタッフが働きやすいような店にすることです。(店長の仕事については、シリーズ化してマガジンに入れていますので、こちらもご覧ください。)
それが出来れば、売上は黙っていても上がっていきます。
スタッフのみんなが頑張ってくれるからです。
そのためには、まず、スタッフたちに信頼されなければなりません。
接客を成功に導くポイントの一つ、お客様から信頼を得ることについても記事を書いています。
ここでは、➀正直に、そして嘘をつかない。②笑顔で接すること。③商品を丁寧に扱うこと。④てきぱき動くこと。の4つを挙げました。
前回の記事「リーダーの心得」では、人を動かすには、まず人から信頼されることが大事だと書きました。
では、店のスタッフから信頼を得るためには、どうしたらいいでしょう。
基本的には全く同じですが、具体的に絞り込んでみていきます。
<誠実であること>
誠実であること、この基本は全く同じです。
嘘をついたり、隠し事をしたりせず、素直で表裏がないことは、スタッフに安心感をもたらします。
上司という事以前に、人間的に尊敬されるためにも一番大切な事ではないでしょうか。
何事もそうですが、まずこちらから誠意を示すこと、こちらが部下の長所を認め、部下を尊敬することでです。
“Give and Take”も“Give”が先なのです。“Taker”にならず、“Giver”になること。
“Giver”とは、見返りを求めないただの自己犠牲ではなく、必要以上ではない自分で出来る範囲内で、自分も楽しいと思えるようなことでです。
<約束を守る>
優柔不断はダメです。出来ないことはハッキリ出来ないと言えること。
小さなことでも約束は約束としてきっちり守ることが大切です。
<有言実行>
自分で言ったことに責任を持ち、最後までやり遂げること。
言ったこととやってることが違うと信頼を失ってしまいます。
<相手を理解する>
まず相手を知り理解することで相手の心を開かせることができます。
また、話の中での相手の沈黙にも意味があります。よく観察してみると相手の本音が見えてきます。
<話を聞く>
話をする時は、正面に座るのではなく、斜め前か横に座ると相手が受け入れやすいようになります。
相談事の中に相手の個人的なことがあれば、秘密は絶対に守らなければなりません。そうしなければ相手も打ち明けてくれませんし、二度と話をしてくれなくなってしまいます。
話の途中では相手に仕草や相槌で合わせていくことが大事です。
相手の話の内容を要約して復唱してみるのもいいでしょう。
決して会話の中で批判はしないこと。
問いかける時は、YesNoで答えられるような聞き方はせず、言葉にして返さなければいけないような聞き方をすることです。これは面接の質問と同じですね。
(面接の仕方については、次の記事をご覧ください。)
<常に前向きな姿勢>
否定的発言や、言い訳を口にせず、部下の前で弱音を吐かないようにしなければいけません。
常に前に進むことを考えて行動しましょう。
<感謝の心を忘れない>
自分に間違いがあれば素直に認め、謝ることができる、この素直さが大切です。
相手に普段からのねぎらいの言葉をかけることも忘れてはいけません。
感謝することの大切さは以下の記事で触れています。
<ストレスを無くす>
部下の話を聞いて受け入れるためには、自分の中の“器”に空きがないと入れることができません。
自分の心の中が、ストレスや悩み事でいっぱいになっていたら、相手が入り込む余地がなくなります。
そうしたストレスや悩み事は普段からなくすようにして、残っていても、その時はいったん忘れて気分を変えて接することです。
ストレスの無くし方については私も四苦八苦しているので、別の機会に取り上げたいと思います。
<失った信頼を取り戻すには>
信頼というものは築くのは大変ですが、失うのは一瞬です。
失った信頼を又築くのは、一から築くよりも難しいかもしれません。
今まで述べてきた様な事を、気を抜かないで実行することです。
しかし、いくら気を付けていても、ふとしたことで、信頼が吹っ飛んでしまうことがあります。
そんな時は、どうしてそうなったのか、その時の状況をよく分析し、原因が自分にあれば、素直に認め、関係者全員の言い分も聞き、謝罪することです。その上で、改めた行動を目に見える形で実行し、相手の期待に応えることです。
信頼関係というのは、築けたらそれで終わりというわけではありません。
将来にわたって続けていかなければいけないのです。
さらに強固なものに進化させなければいけないのです。
人の心は移ろいやすいものです。相手より自分も常に進化していかなければ周りに置いていかれます。
いつも言うことですが、いくつになっても勉強なのです。
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これからもいい記事を書くよう努めますので、どうぞよろしくお願いいたします。