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「小学校と高等学校をつなぐ「扇の要」となるべき中学校の英語教育現場が、どうして破綻しかけているのか?」
神奈川大学外国語学部英語英文学科です。英語教育学が専門の久保野先生が現在の中学校の英語教育の現状について指摘した記事が季刊『人間と教育』に掲載されました!ここでは内容の一部を紹介します。続きは是非『人間と教育』122号(2024年夏)のpp.28~35をご覧ください!
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今回『人間と教育』の特集は「英語ぎらいをつくる教育」についてです。久保野先生の記事ではなぜ中学校英語の教科書が難しくなってしまったのかについて論じています。
文部科学省と教育現場との英語教育に対する認識の違いを文部科学省が発表した『外国語教育の抜本的強化のイメージ』と『中学校学習指導要領解説 外国語編』をもとに考察しています。
当事者の目線
久保野先生は高等学校学習指導要領の作成協力者として関わったご経験もあり、当事者しか分かりえない英語教育方針と政治的思惑のつながりについても触れています。教科書の作成には『中学校学習指導要領解説 外国語編』に示されていることをもとに生徒が「無理なく扱うことのできる」単語を選定していますが、この判断根拠は現場の教員に委ねられており、教員への負担が大きいことを危惧しています。
更に、授業時間が増えない中、中学校卒業までに学ぶ単語数が倍増してしまい、この背景には隣国の中学校と高校での学習単語数と同量の単語数にするようにとの政治的圧力があったのではないかとの噂もあるそうです。
英語学習への意欲の二極化
このように中学校で学習する英単語数が倍増してしまった上、学習時間は変わらず、小学校で学んだ英単語を改めて教えることもない現状ではますます英語が難化してしまっているのではないかと論じています。これが英語学習への意欲の二極化を招いている、と案じています。
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