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石田流を迎え撃とう!二枚銀戦法!

今回は私のnoteで初めての将棋の記事です。今回は石田流の有力な対策の一つである「二枚銀戦法」を紹介します。プロ棋界では里見香奈先生や木村一基先生などが好んで採用しているひじょーに有力な戦法です。

が、私はそんなにつよくない(24初段~二段程度)ので狙い筋をざっくりと紹介する程度です。この記事は級位者向けです。特に石田流側が美濃に組むことを覚え、蛮族から足を洗ったぐらいの棋力帯にいる居飛車急戦党が対象です。こまけえことは自分で勉強してください。強い人は読まなくていいです。読むな。

割と石田流側が知らないとはまる筋があるので、決まると楽しいです。四間飛車の左銀急戦が好きで、無理攻めを切らす性癖の人におすすめです。経験上、我々のレート帯だと技がかかった後にやけくそになって暴れてきますからね。柔道みたいに技あり判定ほしい。

二枚銀戦法の駒組み

駒組みの注意点はザクっと二つほどですかね。

4手目△4二玉(相手に▲6六歩を指させる。▲7八飛に△8八角成~△4五角を用意した意味。)

△6四歩~△6三銀を急ぐ(我々のようなそんなつよくない棋力の人は7筋交換されるとちょっと嫌なので、急いで交換を防いでおく方が無難です。)

あとは下の画像のように組みましょう。これを基本図とします。(本記事は後手番の戦法を紹介しているので、盤面を反転させています。)△6三銀と△5三銀の二枚が並んでいるので二枚銀戦法です。銀が横に二枚並んだ形はいい形ってみんな言ってるからそうなんでしょう。

対▲9七角型

基本図より、石田流側は▲9七角としてきました。本組を目指すふつーの手ですね。


ここで、△7二飛とします。二枚銀戦法の基本となる一手で、飛車先の逆襲を狙います。

△7二飛以下の指し手

▲7七桂△7四歩▲同歩△同銀▲7五歩△8三銀(次図)

歩を交換し、「敵の打ちたいところに打て」の▲7五歩に対して△8三銀がポイント。 銀を繰り替えて端を狙います。

△8三銀以下の指し手

▲5六銀△9五歩▲同歩△8四銀▲6五歩△9六歩(次図。技がかかりました。)

これが狙い筋です。▲6五歩とかかなりココセなんですが、狙い筋を知るという点で許してください。(変えて▲4五銀とかでも同様の仕掛けでいけます。)△9五歩に変えて単に△8四銀でもいいです。突き捨てたほうが強そうなので突き捨てる手順を書きました。

△9六歩が好手で以下▲同飛には△7七角成や△9五香、▲8八角と逃げる手には△7五銀~△7六歩(△7六歩では△8六歩や△7六銀もある)で成功です。これにて居飛車良しです。やったね。あとはやけくそ攻めを耐えて受けきりましょう。(それが難しいことには言及しない)

対▲7七角型

基本図から▲7七角について。相手は7筋を放棄する代わりに角の捌きを見せて実戦的に暴れてきます。個人的にはこっちのほうが厄介なので、嫌な変化は少しだけにとどめます。(クソ無能)(評価値は少し後手に振れますが、難解です。)

▲7七角以下の指し手

7二飛▲5六銀7四歩▲同歩△同銀▲6五歩(途中図)△4四歩▲6四歩△7五銀(結果?図)


長手数進めてしまい、申し訳ございません。▲9七角型と同様に仕掛けますが、石田流側も▲5六銀~▲6五歩と暴れてきます。相手の捌きを止める△4四歩~△7五銀で相手の飛車を殺すことに成功し、居飛車優勢です。


嘘です。△7五銀以下、▲7三歩△同飛▲7四歩△同飛▲6五銀という、振り飛車から秘術を尽くした手順があります。以下はお互い飛車を逃げて難解です。評価値的には居飛車ペースですが、実戦的には大変です。(飛車の取り合いは舟囲いなので居飛車が少し無理です。)

番外編

こういうわけで、▲9七角型にも▲7七角型にも戦える、特に▲9七角型にはうまくいけばぶっ刺さることがわかりました。個人的には▲7七角型が嫌ですが、プロ的にはやや無理と思われているのか、あまり見かけません。▲9七角型はもっと見かけません。ココセじゃなくとも振り飛車が悪いと思われてるんでしょうかね。

じゃあ振り飛車党はどうすんねんって話ですが、▲7六飛型をあきらめてがっちり指す形が有力で、互角です。

ですが、我々のようなそんなつよくない人たちの将棋で出会うことはまずありません。飛車を浮くために▲7五歩を突いてるはずなので、それができないのはアマチュア的に心外ですよね。と、いうことで下の局面は石田流を阻止した居飛車側が精神的にやや作戦勝ちです。(アホ)

居飛車側は図以下△7四歩▲同歩△同銀▲7五歩△6三銀と一歩持って戦う感じですね。この局面は昨年11月に行われたリコー杯女流王座戦第二局と同一です。里見先生の急戦が絶品なので、並べるといいことがありそうです。西山先生の振り飛車らしい実戦的な食いつきも見ごたえがあり、名局です。

最後に

この戦型については、宮本広志先生の「わかる!勝てる!石田流」や戸辺誠先生の「石田流の基本 本組みと7七角型」などに詳しく書かれていた記憶があります。(あやふや)(今手元にない)(無能)

気になった方はそちらも併せてご参照ください。どちらも石田流視点ですが、居飛車側も十二分に参考になる良著です。

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