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何にもない金曜日

仕事終わり、何の予定もない金曜日。
明日早く起きなくてよくて、今日予定がない。
こんなに素晴らしい日って、予定のない金曜日くらいだろう。
今から本屋に行ってもいいし、本を一冊持ってカフェに行くのもいい。とにかく明日のスケジュールから逆算して、今日寝る時間のデッドラインを決めなくてよいのは本当にほんとうに幸せだ。

今日は帰宅してからゆっくり洗濯をして、いつもの10分の1くらいの速度でていねいに洗濯物を干した。

わたしが洗濯をするのは、大体平日の朝で、
平日の朝というのは大体忙しい。
起きなければいけないボーダーラインの時間ぎりぎりに布団から出るので、用事がない朝も用事がある朝も毎日決まってあわただしい。

そんな朝に干す洗濯物は帰宅後の自分が愕然とするほど、がさつだ。
しわしわのまま干されたスウェットに、ちゃんと干したつもりがなぜか床に落ちている洗濯ずみの濡れた靴下、スペースはたくさんあるのになぜだか一箇所にぎゅうぎゅうに干された厚手タオルたち。
そして数はじゅうぶんに用意してあるはずなのに、なぜか足りなくなるハンガー。
そんな干し方だからもちろん乾きも遅いし、洗濯する前より余分な皺もずいぶんたくさん。

やることがない今日の仕事終わり、ゆっくり洗濯物を干してみたのだけれど、
それがとっても楽しかったし、心地よかった。
伸ばして、感覚を開けて、干す。
これだけでこんなに清々しい気持ちになれるのなら朝10分早く起きれば朝からきっといい気持ちになれるはずだ!と思った。

それでも朝の「あと少しだけ寝ていたい…」という気持ちを、洗濯物をきれいに干す爽快感が上回ることはないのだろうなと思う。
ああ、朝ってどうして起きられないのだろう。起きられたらやりたいことがいっぱいあるのに!

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