
秋の健康におすすめ!きのこリエット
こんにちは。
吉祥寺セラピストスクール スタッフのmomiです。
美容や健康を内側から叶えてくれるのに、とっても簡単!
いつもの食材で作れるのに、薬膳の知恵を取り入れて。
momi’s kitchenでは、そんないいとこどりのレシピを“動画”にして、分かりやすくお伝えしています。

今回は、種類が豊富で旬の旨味がぎゅっと詰まった「薬膳風きのこリエット」のレシピをご紹介。普通は豚肉で作ることが多いリエットですが、きのこで作れば調理も簡単かつヘルシーです。
『薬膳風きのこリエット』のレシピ動画はこちらから!動画後半では、きのこリエットを活用したクリーミーなパスタも作りますのでお楽しみに。

秋も深まり空気が乾燥してきましたね。
秋の薬膳では、肺や喉を潤す薬効のある旬の食材を食べて、空気の乾燥から身体を守ることが重要なポイントです。また、消化器官は肺にエネルギーを届ける役割をするため、食べ過ぎに注意し、消化力を調える食材を選ぶとよいでしょう。
また、中医学では秋は「白い食材」を食べて肺を補うと良いといわれています。白キクラゲ、レンコン、山芋(長芋)、梨、白ごま、豆腐、豆乳など色の白い食材は、身体を潤すものが多いので、普段の食材選びのご参考に。
今回のおすすめ食材は「きのこ」。秋の味覚のひとつ、きのこは肺の渇きを潤し、胃の働きを高める働きが期待できます。また、免疫力を高めて風邪を予防するβ‐グルカンを含むので、今から冬に備えて摂りたい食材ですね。
レシピに使用した材料の特徴や主な効果をご紹介します。

しいたけ
甘味・平性/旬4~5月、9~11月
不老長寿の妙薬として名高い
リンパ球やマクロファージなどの免疫細胞を活性化して免疫力をアップする
肉厚で加熱すると、ジューシーな味わいに!
【おもな効能】
・気力を補って内蔵機能を強化
・免疫力を高めて風邪予防、アレルギー症状やがんを予防
・疲労回復に
・血圧や血中コレステロール値を下げる
・骨や歯を丈夫にし、骨粗鬆症を予防
【有効成分・栄養素】
β‐グルカン(免疫力アップ)、エリタデニン(血圧降下作用・コレステロール値の低下)、カリウム(血圧降下)、ビタミンB1、B2(疲労回復、動脈硬化予防)など
しめじ
甘味・平性/旬10~11月
グルタミン酸をはじめ各種アミノ酸をバランスよく含み、「香り松茸・味しめじ」と言われるように味に優れる。
食欲を抑制し、シミも抑える美容面でもメリットが大きいキノコ
【おもな効能】
・免疫力を高める、風邪やアレルギー症状、がんを予防するβ‐グルカン含む
・ダイエットに効果的(食物繊維)、便通をよくする(食物繊維)
・メラニン色素の生成を抑える、シミの発生を予防
【有効成分・栄養素】
β‐グルカン、ビタミンB2、豊富な食物繊維など
まいたけ
甘味・平性/旬10~1月
群を抜いた抗がん作用で、その薬効の高さから近年一層注目を集める
中医薬学では、「五臓の働きを活性化し、生命エネルギーである気を補う作用がある」とされるのもその高い免疫賦活作用から
【おもな効能】
・抗がん作用を発揮、脂肪の代謝を促進する(ビタミンB2)
・血糖値を下げて糖尿病予防、高血圧を改善する
【有効成分・栄養素】
β‐グルカン、ビタミンB2、チロシナーゼ阻害物質(美肌効果)など
クローブ(丁字)
辛・温性/帰経:肺・胃・脾・腎経
釘の形をした芳香調味料
【おもな効能】
・お腹を温め、上逆した気を下げる
・気の巡りをよくし、痛みを止める
・腎を温め、陽気を補う
コショウ(胡椒)
辛・熱/帰経:胃・大腸経
お腹を温め、冷えを改善
【おもな効能】
・お腹を温め、冷えを改善する
・気の巡りをよくし、痛みを止める
落花生(ピーナッツ)
甘・平/帰経:脾・肺経
オメガ9であるオレイン酸が豊富
【おもな効能】
・肺を潤し、空咳を解消する
・胃の機能の不調和を改善する
・咳を止める、利尿作用、母乳の分泌を促す
※便通をよくするが、下痢のときは食べない方がよい
次に、材料と作り方をまとめてご紹介します。
【材料 4~5人分】
しいたけ/しめじ/まいたけ・・・各1パック(約100g)
落花生(ピーナッツ)・・・大さじ1(10g)
にんにく・・・1片(10g)
バター(無塩)・・・40g
アンチョビ・・・20g
白ワイン・・・大さじ2
塩・こしょう・・・各少々
クローブ(パウダー)・・・あれば一振り
【作り方】
1.しいたけは石づきを切り落として薄切りにし、しめじとまいたけは根元を落とし小房に分ける。にんにくは薄切りにする。
2.フライパンにバターを溶かし、1を入れて中火で炒める。きのこがしんなりしたらアンチョビ、白ワイン、塩・こしょう、クローブを加え、木べらでアンチョビをつぶしながら弱火で約5分煮る。ピーナッツを加えて炒めたら、火を強め、余分な汁気をとばして粗熱をとる。
3.フードプロセッサーに2を入れ、なめらかなペースト状になるまで攪拌する。器に盛り、ピンクペッパーや粒黒こうしょう(分量外・あれば)をのせる。
※日持ち 冷蔵庫で約3日間
※お好みの種類のきのこに代えたり、追加してもOK!数種類のきのこを一緒に調理すると旨味がアップします。
※ワインに合うおつまみとしても。野菜やお好みの具とともにイングリッシュマフィンに挟むと、ランチにもぴったり。

~きのこの扱い方の豆知識~
〇調理前30分~1時間に日光に当てると、ビタミンDが増えて骨を強化する効能が高まり、うまみ成分も増加すると言われます。きのこ類は「エルゴステロール」という物質を多く含み、日にあてるとビタミンD2に変わります。ビタミンDはカルシウムの吸収を良くするので、骨や歯を丈夫にする効果UP。

〇なるべく表面がきれいで、張りがあり傷がついていないものを選びましょう。袋に水滴がついているものや、湿り気があるものは傷みやすいので避けましょう。
〇人工栽培のもの(大半がこれに該当)は土汚れが少ないので、ペーパータオルなどでふく程度に。汚れが気になるときは、使う直前にさっと洗います。エノキだけなら、使う直前に根元部分を持って水中でふり洗い、なめこならザルに入れ、ぬめりが落ちない程度に水でさっと洗ってから使うとよいでしょう。
〇根元の切り方・切り方のポイントですが、しめじは根元から1cmほど、えのきは2~3cmを目安に切ります。長く切りすぎて食べられる部分まで捨ててしまわないように注意。しいたけの「石づき」と軸は区別します。軸の先のかたい部分を石づきと呼び、切り落として使いますが、軸は料理に使えるので、軸だけを切り離し、細かく切ったり裂いたりして調理に使用できます。
〇炒めるときは強めの火加減で。水分が多く、弱火で炒めると水が出て旨味も逃げてしまいます。強めの火加減で水分を飛ばすと、うま味が凝縮し、食感よく仕上がります。
〇保存は、買ってきた袋のままか、ポリ袋に入れ、袋の口は閉じないで野菜室で保存しましょう。水がついていると傷みやすので注意。生のまま冷凍もOK。小房に分けたり切り分けたりして保存袋に入れて冷凍しておけば、凍ったまま加熱調理することができます。
次回は、手羽元チキンティッカのレシピ動画をご紹介する予定です!
クリスマスにぴったりの手軽な鶏肉料理のお伝えしたいと思いますので、どうぞお楽しみにしてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
師走、クリスマス、年末と、これから忙しくなりますが、くれぐれもご自愛くださいね。