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生きてて楽しい?
嫌な質問してごめんなさい。
私は楽しいよ。
なんやかんやで生きてたい。死にたくないよ。
って、涙と微笑みで伝えたら、その言葉の全てを、信じてくれる?
夕焼けが綺麗だとか、
ラーメンが美味しいだとか、
髪色が変わっただとか、
爪に色が乗っただとか、
その一瞬見える景色はとても尊くて、美しくて、継続しないことに絶望する。
何も楽しくないよ。
どうせ幸せになれないし、私は悲劇のヒロインだよ。
って、色を失った目で空を見つめて伝えたら、その言葉の全てを、信じてくれる?
肉親を捨てる決意だとか、
他者への依存に線を引くだとか、
夜の世界に身を削って飛び込むだとか、
感情に蓋をして鍵をかけるだとか、
ひとつひとつのエピソードは、暗くて黒くて、光の差していない日陰に安心感を覚える。
18歳とか、こんなもんだよ。
ねぇ、気づいて。私まだ生まれてないんだよ。
息の仕方も、泳ぎ方ももがき方も知らない。
もがくくらいなら溺れる方が楽なくらいに。
君が存在するには汚すぎるよこの世界は。
私が存在するには綺麗すぎるよこの世界は。
こうやって、知らず知らずのうちに他人と線を引いて、傷ついて、傷つける。
本当は、欲を言えば、自分のことなんて何も考えたくない。
もう、考えたくない。
1人になりたくないのは、1人だと自分が見えすぎて辛いから。
我儘だよね。
あなたはもっと我儘になっていいなんて言われたって、私が我儘になりすぎたらみんな去ってくでしょ?嫌うでしょ?鬱陶しいと感じるでしょ?
青空だけが見たいのは我儘ですかなんて、我儘に決まってるじゃんね。
青空が見たければ曇り空も暴風雨も、全てを感じなければいけない。
少なくともスタートが一歩遅かった私はそうだよ。
人のために生きられない私なら、自分のために生きる価値なんて当たり前に、ない。
死にたいね。
見たあなたが悪いよなんて言えないもん責任は私取るよ。
生きることができたら、1番いいけどね。
レモン汁の瓶半分程を飲まされた私と、この汚い世界を1日生きたあなたに、今日のお疲れ様を手渡しで。